日本語 編集

名詞 編集

 (せきしゅつ)

  1. (化学)液体中に固体の物質が分離して現れること。
    • 温泉の噴出する口の周囲に、水に溶けた物質が析出沈積して曲線的円錐体を作る。(寺田寅彦『自然界の縞模様』)〔1933年〕[1]
  2. 冶金)固体中に別のの固体が分離して現れること。
    • 高温高圧化にともない普通鋼から特殊鋼に変り、その特殊鋼もフエライト系からオーステナイト系,さらに炭化物の粒界析出を防ぐ安定型鋼へと変つていつた経過がよく判る。(文部科学省『昭和37年版科学技術白書』)〔1962年〕[2]
  3. 資料情報分析して傾向を導き出すこと。
    • 物理的科学発展の歴史に溯れば、到る処かくのごとき方則の予想によって原因の分析、すなわち最も便宜なる独立変数の析出に勉めたる痕跡を見出し得べし。(寺田寅彦『自然現象の予報』)〔1916年〕[3]

翻訳 編集

語義1

語義2

動詞 編集

サ変複合動詞 する(せきしゅつ する)

活用 編集


脚注 編集

  1. 青空文庫(2000年10月3日公開、2003年10月30日修正)(底本:「寺田寅彦随筆集 第四巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店、1997年6月13日第65刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2354_13803.html 2018年2月6日参照。
  2. 『昭和37年版科学技術白書』3.II.1. 既存需要分野と材料開発、(文部科学省ホームページ) http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa196201/hpaa196201_2_081.html 2018年2月6日参照。
  3. 青空文庫(2005年8月19日作成、2016年2月25日修正)(底本:「寺田寅彦全集 第五巻」岩波書店、1997年4月4日)http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/42700_19220.html 2018年2月6日参照。