日本語

編集

動詞

編集

する (かする)

  1. (他動詞, 文章語) (2点間をわたして)かける
    • 1918年、中村清太郎「黒部川峡谷の話」[1]
      うっかり足を入れることができないので、あたりの山壁から、僅かに木を伐り下ろして、柴橋を架して渡る。
    • 1920年、菊池寛「真珠夫人」[2]
      その水上に架する小さい橋には、牛に騎した牧童が牧笛を吹きながら、通り過ぎてゐる。

活用

編集
架-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 架しない 未然形 + ない
否定 架せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
架される 未然形 + れる
丁寧 架します 連用形 + ます
過去・完了・状態 架した 連用形 +
言い切り 架する 終止形のみ
名詞化 架すること 連体形 + こと
仮定条件 架すれば 仮定形 +
命令 架せよ
架しろ
命令形のみ

関連語

編集
  1. 青空文庫(2020年3月28日作成。底本:「ある偃松の独白」コマクサ叢書、朋文堂、1960(昭和35)年5月15日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001954/files/58704_70776.html
  2. 青空文庫(2005年3月8日作成、2012年10月6日修正。底本:「菊池寛全集 第五巻」高松市菊池寛記念館刊行、文藝春秋発売、1994(平成6)年3月15日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/13217_18030.html