-nél

nel 、 Nel 、 ńel 、および nél も参照。

ハンガリー語

発音

• IPA(?): /neːl/

語源1

格接尾辞

接尾辞

-nél (接格接尾辞)

1. ​ 特定の地点や場所の近傍にあることを示す。(詳細は -nál を参照)

   Az épületnél várt rám. ― 彼/彼女はビルで私を待っていました。

2. (形容詞や副詞の比較級とともに) …より。

   類義語: mint, -tól/-től

   Minél több, annál jobb. ― 多ければ多いほどいい。

   A kelleténél többet ettem. ― 必要以上に食べてしまった。

用法

• (接格接尾辞) 母音調和等による別形:

  -nál: 後舌母音の語に付く。語末の -a は -á- に変わる。

  a hegy lába「山の麓」 → a hegy lábánál「山の麓で」

  -nél: 前舌母音の語に付く。語末の -e は -é- に変わる。

  az ágy feje「ベッドの枕元」 → az ágy fejénél「ベッドの枕元で」

語源2

-né (仮定法接尾辞) +‎ 接尾辞 "-l (人称接尾辞)"

接尾辞

-nél

1. ​ (仮定法) 動詞の仮定法現在不定活用2人称単数形を形成する。

   kér「求める」 + -nél → kérnél「君は求めるだろう」

用法

• (仮定法接尾辞) 母音調和等による別形:

  -nál: ほとんどの後舌母音の語に付く。

  vár「待つ」 + -nál → várnál「君は待つだろう」

  -nél: ほとんどの前舌母音の語に付く。

  kér「求める」 + -nél → kérnél「君は求めるだろう」

  -anál: 語末に2つの子音もしくは長母音 + tで終わる後舌母音の語に付く。(例: áll, száll, varr, forr, lát)

  mond「言う」 + -anál → mondanál「君は言うだろう」

  tanít「教える」 + -anál → tanítanál「君は教えるだろう」

  -enél: 語末に2つの子音もしくは長母音 + tで終わる前舌母音の語に付く。

  fest「絵を描く」 + -enél → festenél「君は絵を描くだろう」

  segít「助ける」 + -enél → segítenél「君は助けるだろう」

参照

• 付録:ハンガリー語の接尾辞