アイヌ語

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カナ表記 アフンケ

発音

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  • IPA(?): /a.hún.ke/, [ʔa.húŋ.ke]

語源

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ahun入る +‎ -keさせる

動詞

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ahunke (複数形 ahupte, 基本形 ahun) (他動詞, 2項動詞)

  1. (入れ物や建物などに)~をれる。~にはいらせる。
    • ア…… オッ アフンケ ヤㇰ ピㇼカ[1]
      a... ot ahunke yak pirka
      棺を中に入れるといい
    • ネン でも イトムンノ エㇰ クㇽ アナㇰ アフㇷ゚テ ㇷ゚ ネ ナ。アフンケ[2]
      nen DEMO i=tom unno ek kur anak ahupte p ne na. ahunke.
      誰であろうが私達の方に訪ねて来た人には入ってもらうものだ。入れなさい。
    • セコㇿ ハワㇱ ヒネ オッ アフンケ ヒネ[3]
      sekor hawas hine ot ahunke hine
      と言うの で、棺を中に入れて
    • オラ アミㇷ゚、イカ ワ アミㇷ゚ カシヒ トゥイトゥイェ ワ アフンケ ヤン。[4]
      ora amip, ika wa amip kasihi tuytuye wa ahunke yan.
      それから着物、上着の上をはらってから家に通しなさい 。

活用

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目的格
人称 一人称 二人称 三人称 不定称
単数 複数 単数 複数 単数 複数 単数 複数
主格 一人称 単数 eci=ahunke eci=ahupte k(u)=ahunke k(u)=ahupte ku=i=ahunke ku=i=ahupte
複数 eci=ahunke eci=ahupte c(i)=ahunke c(i)=ahupte a=i=ahunke a=i=ahupte
二人称 単数 en=ahunke un=ahupte e=ahunke e=ahupte e=i=ahunke e=i=ahupte
複数 eci=en=ahunke eci=un=ahupte eci=ahunke eci=ahupte eci=i=ahunke eci=i=ahupte
三人称 単数 en=ahunke un=ahupte e=ahunke eci=ahupte ahunke ahupte i=ahunke i=ahupte
複数 en=ahunke un=ahupte e=ahunke eci=ahupte ahunke ahupte i=ahunke i=ahupte
不定称 単数 a=en=ahunke a=un=ahupte a=e=ahunke a=eci=ahupte a=ahunke a=ahupte a=i=ahunke a=i=ahupte
複数 a=en=ahunke a=un=ahupte a=e=ahunke a=eci=ahupte a=ahunke a=ahunke a=i=ahunke a=i=ahupte

参考文献

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  1. 木村きみ (1969), “21-6 ウエペケㇾ「ポンニマ」途中テープ切れ 22号へ続く(小皿)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  2. 平目よし (1969), “18-4 ウエペケㇾ「ウッコッナイ アイヌ アネ」途中でテープ切れ(好色が元で死んだ男の話)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 木村きみ (1969), “21-6 ウエペケㇾ「ポンニマ」途中テープ切れ 22号へ続く(小皿)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  4. 貝澤とぅるしの (1969), “2-4 ウエペケㇾ「アウナㇻペ イキモルラ」(おばに山へ連れられて)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月