မ
文字
編集- ビルマ文字 (wp)の25番目。音価は ma で、ビルマ語における単体での発音は /ma̰/(音声) であるが、モン語 (wp)における単体での発音はミャンマーを中心に調査を行ってきた Jenny のデータによれば /mɛ̤ʔ/ である[1]。
文字情報
編集脚注
編集- ↑ Jenny, Mathias (2015). “Modern Mon”. In Mathias Jenny and Paul Sidwell (eds.). The Handbook of Austroasian Languages. 1. Leiden and Boston: Brill. p. 560. doi:10.1163/9789004283572_010 . ISBN 978-90-04-28750-1
ビルマ語
編集語源1
編集発音
編集接頭辞
編集မ (ma)
- 〔女性名の前につけられる要素〕[1]
関連語
編集名詞:
- မိန်းမ (minʻʺma)
参照
編集- 〔目上の女性の場合に〕ဒေါ် (doʻ)
語源2
編集発音
編集状態動詞(形容詞)
編集မ (ma)
派生語
編集名詞:
語源3
編集発音
編集動詞
編集မ (ma)
類義語
編集〈支える〉
- ထောက် (thokʻ)
〈援助する〉
語義4
編集発音
編集助詞
編集မ (ma)
- 〔否定辞〕…ない[1]。
- 注.: 平叙文の文末で တယ် (tayʻ)(文語では သည် (saññʻ))が用いられているものを否定文に書き換える場合、動詞の前に မ を置き တယ် を ဘူး (bhūʺ) に差し替える必要がある。つまり、動詞を二種類の否定辞で挟むという形をとる(例: ရှိပါတယ် rhi pā tayʻ /ɕḭ bà dɛ̀/〈あります〉→ မရှိပါဘူး ma rhi pā bhū" /mə ɕḭ bà bú/〈ありません〉)。ただし動詞の構成が語源的に「名詞+動詞」の場合は「名詞+ မ + 動詞」となる(例: စိတ်ပူ(တယ်) citʻ pū (tayʻ) /seʲʔ pù dɛ̀/〈気にする〉→ စိတ်မပူဘူး citʻ ma pū bhū" /seʲʔ mə pù bú/〈気にしない〉)[3]。
- 〔口語で နဲ့ (naiʹ)、文語で နှင့် (nhaṅʻʹ) を文末に伴って; 禁止〕…な。
語源5
編集発音
編集形容詞
編集မ (ma)
対義語
編集- စုံ (cuṃ)
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 Judson, A.; Stevenson, Robert C.; Eveleth, F. H. (1921). “မ, 1 (from အစ်မ, an elder sister); မ, 2 (from အမ, female or mother); မ, 4; မ, 5; မ, 6”. The Judson Burmese-English Dictionary. Rangoon: American Baptist Mission Press. pp. 734–5 .
- ↑ ビルマ市民フォーラム 監修、田辺寿夫 編『話せる・伝わる ミャンマー語入門 CD付』大修館書店、2015年、62頁。ISBN 978-4-469-21352-2
- ↑ 澤田英夫『ビルマ語文法 (1年次)』、1999年、2・10頁。2020年8月27日閲覧。