日本語

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語源

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古典日本語より

形容動詞・名詞

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おなじじ】

  1. 複数事物について、その属性全て異なるない様子。きわめてよくていること。同種同様
  2. 同一物そのもの

用法

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  • 「彼と私の携帯電話は同じだ」と言うときは語義1であり、「同じ携帯電話から1時間後にまた電話をかけた」と言うときは語義2である。
  • 一般に連体修飾には語幹「おなじ」が用いられる。形式名詞「」または「」の一部の用法では「おなじな」が用いられる。
    • 同じものがいい。同じのがいい。
    • 同じなのがいい。
    • その問題とまったく同じなのだ。
  • 古風な文章では連体修飾に「おなじな」「おなじの」が用いられることもある。
    • どの子の顔にも、これという異なった印象は無く、羽根の色の同じな蝶々がひっそり並んで花の枝にとまっているような感じなのですが、でも、ひとり、どういうわけか、忘れられない印象の子がいたのです。(太宰治「東京だより」)
    • 九鬼の死後、彼女の苦しんでゐた樣子が、絹子の中にそれまで眠つてゐた女らしい感情を喚び起したのとまつたく同じの心理作用が、今度は、その反作用ででもあるかのやうに起つたのだ。(堀辰雄「聖家族」)
  • 古典日本語での形容詞の「おなじ」を由来とし、形容詞「おなじい」の形で用いられる場合もあるが、現在ではまれ。また、古典日本語での連用形「おなじく」は現在では副詞や接続詞として扱われている[1][2][3]

異表記・別形

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類義語

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対義語

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関連語

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翻訳

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副詞

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おなじ

  1. (「なら」「のであれば」「のだったら」などを伴って)類似した複数の行為や様態について、その中で最も好ましい特定の一つを選択するのが得策であるというニュアンス。どうせ、何にせよ。おなじく、おなじように。
    • おなじ旅行に行くなら、海外のほうがいいな。
      この場合、「おなじ」は「旅行」にかかっているのではなく、「なら」と呼応している。
    • おなじ阿呆ならおどらにゃ、損損。(阿波踊り合の手。踊る人も見る人もどちらも阿呆と評価されるのであれば踊らなければ損である、の意。毒を食らわば皿まで)。
  2. (「でも」「のでも」などを伴って)類似した複数の行為や様態について、特定のものは他と異なるというニュアンス。おなじく、おなじように。
    • おなじ旅行に行くのでも、太郎は準備万端整っているのに対し、次郎は出発直前までばたばたしている。

脚注

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  1. 『明鏡国語辞典 第二版』大修館書店. おなじ【同じ】
  2. 小学館 デジタル大辞泉.“同じい-453619”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2023年4月28日閲覧。
  3. 小学館 精選版 日本国語大辞典.“同-579416”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2023年4月28日閲覧。 }

古典日本語

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発音

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四拍形容詞二類(?)

形容詞

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おなじじ】(しばしば、「おなし」)

  1. 現代語形容動詞に同じ。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
おなじ おな (-じく) -じく -じ -じき -じけれ シク活用
-じから -じかり -じかる -じかれ

形容動詞

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おなじじ】

  1. 同じだ。同様だ。等しい。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
おなじなり おなじ -なら -なり -なり -なる -なれ -なれ ナリ活用
-に