古典日本語「めでたし」 < 「めづ」(愛づ)の連用形 + 「いたし」(甚し)
- め↗でた↘い
- め↗で↘たい、↗めで↘たい
めでたい【愛でたい、瑞い、芽出たい、目出たい、芽出度い、目出度い いずれも当て字】
- 喜び祝う価値があるさま。
- 物事が上手く運んでいるさま。
- やがてそれから月日も経って、従兄も無事に戦争から、芽出度(めでたく)凱旋をしたのであった。(岩村透『感応』)
- (「覚えがめでたい」の形で)高く評価されているさま。
- (「おめでたい」の形で)お人よしである。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
めでたかろう |
未然形 + う
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否定形 |
めでたくない |
連用形 + ない
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過去・完了 |
めでたかった |
連用形 + た
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言い切り |
めでたい |
終止形のみ
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名詞化 |
めでたいこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
めでたければ |
仮定形 + ば
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様態 |
めでたそうだ |
語幹 + そうだ
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