品詞

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以下では英語の各品詞について述べる。

接続詞

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接続詞(conjunction)は文と文、節と節、句と句、語と語などをつなぐ語であり、等位接続詞従属接続詞に分けられる。語彙についてはカテゴリ:英語 接続詞を参照。

等位接続詞

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同種の形のものを対等な関係でつなぐ。and, or, nor, but, so, except といったものが該当する。

従属接続詞

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後ろに主語と動詞を従えて従属節を導く。if, because, when, since, although 等が該当する。

形容詞

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形容詞(adjective)は物事の状態や性質を表す。英語の形容詞には「程度がより〜である」を表す比較級と「程度が最も〜である」を表す最上級とがあり、それに応じて語形が変化する。なお、変化前の元の形のものは原級と呼ばれる。

子音 + y で終わる形容詞はよく、yiに変えた形も使われることがある。例: slyerslierslyestsliest

一般的に三音節以上の形容詞はこのような変化をせず、比較級と最上級はそれぞれ形容詞の前にmoremostを付けて表す。なお、二音節の形容詞には特に決まった規則は無くいずれかの規則が適用される。また、形容詞の中にはgood(比較級: better、最上級: best)のように不規則に変化するものも存在する。

各語彙及び変化形についてはカテゴリ:英語 形容詞よりそれぞれの語を参照。

副詞

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副詞(adverb)は動詞や形容詞を修飾する語で、一部の副詞は形容詞同様比較級と最上級を持つ。

形容詞同様、子音 + y で終わる副詞は yiに変えて用いられるが、多くの副詞は formed by 形容詞に接尾辞 -ly を付けて形成されている。例:quick (形容詞) > quickly (副詞)。時に、それらの形容詞と副詞は共に比較級・最上級を持つ。

幾つかの副詞は形容詞と同じ綴りのものがあり、そのような副詞は単純形副詞(flat adverb又はbare adverb)と呼ばれる。形容詞が比較級及び最上級を持つのであればほとんどの場合、単純形副詞として用いられうる。例: fast (形容詞、副詞) 及びその比較級 faster (形容詞、副詞)、最上級 fastest (形容詞、副詞)

副詞の中にも不規則に変化するものがあり、以下の表に対応する形容詞と共に示す。

品詞 原級 比較級 最上級
形容詞 good better best
副詞 well
形容詞 bad worse worst
副詞 badly, ill
形容詞 many more most
副詞 much

接続副詞

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副詞でありながら順接、逆接、譲歩などの関係を持ち、節と節とをつなぐ副詞を接続副詞と呼ぶ。接続詞とは異なり語と語、句と句を結ぶはたらきはない。however, therefore, for example, besides 等が該当する。

名詞

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名詞(noun)は事物の名前を表し、数えられる(その物を崩したらそれと呼べなくなる)ものを可算名詞(countable noun)、数えられない(抽象的な概念やそれを崩してもなお「それ」と呼べる)ものを不可算名詞(uncountable noun)と呼ぶ。一般的に単数形(singular)、複数形(plural)、単数所有格(possessive singular)、複数所有格(possessive plural)の4つの形があり不可算名詞は複数形を持たない。なお、フランス語やドイツ語に見られるような名詞の性は古英語には存在したが現代の英語には無い。

複数形

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複数形は通常、sを後に付けて表す。

ほとんどの名詞の複数形に付けるのは s であるが、歯擦音/dʒ/, /s/, /ʃ/, /tʃ/, /ʒ/で終わる名詞(例: midge, miss, mash, match, mirage)の複数形には (e で終わる語でなければ)es を付ける。子音 + y で終わる語のほとんどは y-ies に変えて複数形を作る。

その他、goose > geesemouse > miceman > men のように不規則に変化する語も存在する。不規則な名詞の一覧は単数形はカテゴリ:英語 不規則複数形の名詞、複数形はカテゴリ:英語 名詞 複数形 不規則変化を参照。

所有格

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所有格は「〜の」を表し、sにアポストロフィを付けた 's を単数形又は語尾が s でない複数形の後に付ける。s で終わる複数形の場合はアポストロフィのみを付ける。米語では語尾が "s" の単数形にはアポストロフィが付され、s の付与は任意である。

所有格 名詞の後に付けるもの
英国: 単数形又は語尾が s でない複数形
米国: 語尾が s でない単数形及び複数形
ほとんどの人名
’s
英国: 語尾が s の複数形
米国: 語尾が s の単数形及び複数形
s で終わるほとんどの人名

代名詞

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名詞の代わりに用いる代名詞(pronoun)において、人称代名詞(personal pronoun)は数(単数、複数)、格(主格目的格所有格 等)、人称(一人称二人称三人称)により異なる代名詞を用いる。詳しい語彙についてはカテゴリ:英語 代名詞を参照。

動詞

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英語の動詞(verb)は大きく分けてbe動詞一般動詞に分けられる。共に活用し、一般動詞の場合は現在第三人称単数形(三単現)、現在分詞過去形過去分詞で活用が行われる。活用等詳しくは付録:英語の動詞を参照。

前置詞

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前置詞(preposition)は名詞句の前に置き、名詞と他の語の関係を表す。日本語には無い品詞であるが、格助詞に近い。語彙についてはカテゴリ:英語 前置詞を参照。

冠詞

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冠詞(article)は名詞の前に付いてその名詞が特定のものを指しているか否かを表す。特定のものを表すものは定冠詞(definite article)と呼び、theを用いる。不特定のものを表す不定冠詞(indefinite article)と呼び、a(名詞が子音で始まる場合)とan(名詞が母音で始まる場合)を用いる。

数詞

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数量・順序を表す。数量を表すものを基数(cardinal)と呼び、順序を表すものを序数(ordinal)と呼ぶ。詳しくは付録:英語の数詞一覧参照。

間投詞

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間投詞(interjection)は感動、応答、呼び掛けを表すもので、日本語の感動詞に相当する。語彙についてはカテゴリ:英語 間投詞を参照。

語順・文型

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SVO型(主語・動詞・目的語)の語順をとる。語順は固定的であり、文型がはっきりしている為イギリスの英語学者C・T・オニオンズにより以下の5文型に分類されている。

  • 第一文型: 主語と動詞のみから構成された文型(SV)
    I agree.
    私は賛成する。
    He lives in Kenya.
    彼はケニアに住んでいる。
  • 第二文型: 主語と動詞と補語から構成された文型(SVC)
    I am an employee.
    私は従業員である。
    He looks happy.
    彼は幸せそうだ。
  • 第三文型: 主語と動詞と直接目的語から構成された文型(SVO)
    She bought a dictionary.
    彼女は辞書を買った。
    I drink tea.
    私は茶を飲む。
  • 第四文型: 主語と動詞と直接目的語と間接目的語から構成された文型(SVOO)
    She gave him a chocolate.
    彼女は彼にチョコレートをあげた。
    You told me a lie.
    あなたは私に嘘をついた。
  • 第五文型: 主語と動詞と目的語と補語から構成された文型(SVOC)
    The news made me sad.
    そのニュースは私を悲しませた。
    I call him Taro.
    私は彼をタロウと呼ぶ。