加筆(かひつ)
- 文章や絵などの既存の表現物に、新たな表現を加えること。または、そのように加えられたもの。
- そして更に、近年の大衆向きの作品には、勿論加筆はしたろうが代作がいくつもあったということを聞いては、私ならずとも驚く人が多かろう。(豊島与志雄「十一谷義三郎を語る」)〔1938年〕[1]
- その時お互に交換し合った写真に、岡田は巧な加筆をして、無残な死体を作り上げたのだ。(江戸川乱歩「吸血鬼」)〔1930年〕[2]
加筆-する(かひつ-する)
- (他動詞) 文章や絵などの既存の表現物に、新たな表現を加える。
- 論文は学究的乃至解説的なものを主とする。数年前のものもあるが加筆して編集した。(戸坂潤「現代唯物論講話」)〔1936年〕[3]
- この部分に関しては、児童の権利に関する条約の第31条の趣旨、具体的には、休息、遊び、レクリエーション等の権利といった趣旨を加筆してまいりました。(植木信一、社会保障審議会児童部会)〔2018年〕[4]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 加筆しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 加筆せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 加筆される | 未然形 + れる |
丁寧 | 加筆します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 加筆した | 連用形 + た |
言い切り | 加筆する | 終止形のみ |
名詞化 | 加筆すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 加筆すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 加筆しろ 加筆せよ | 命令形のみ |