善戦 (ぜんせん)
- 全力を尽くして戦うこと。
- 宿老張昭はかたく、兵をいましめ、産業を興し、学校を創て、農を励まし、馬を養って、ひたすら、他日にそなえながら、一面、特使を蜀へ派して、なおなお善戦を慫慂していた。(吉川英治「三国志 五丈原の巻」)
- いい勝負をすること。敗北ではあるが内容の良い試合をすること。ある程度の成果を出すこと。健闘。
- 善戦及ばず敗退した。
- 株価だが、小売は善戦、運輸は苦戦と言ったところだ。
- 全力を尽くして戦う。
- 人々は国家の中にいるときにはときとして国家を忘れるが、国家の危機に際しては、これを滅ぼすものと善戦すべきことを教えて来た伝統の心理を感じる。(横光利一「スフィンクス(覚書)」)
- いい勝負をする。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 善戦しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 善戦せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 善戦される | 未然形 + れる |
丁寧 | 善戦します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 善戦した | 連用形 + た |
言い切り | 善戦する | 終止形のみ |
名詞化 | 善戦すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 善戦すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 善戦しろ 善戦せよ | 命令形のみ |