忌憚 (きたん)
- 忌み嫌うこと。
- (多く否定の語を伴って)はばかって遠慮すること。
- 忌み嫌う
- ところで、万葉集において発言をユユシとする前述の現象をふり返ってみると、それが超越的な存在とか妹の名のように「名」を口にすることを忌憚する事例、つまり「忌名」(諱)を指す場合が少なくなかった。(岡田重精『古代の斎忌 : 日本人の基層信仰』364ページ)〔1982年〕
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
忌憚しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
忌憚せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
忌憚される |
未然形 + れる
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丁寧 |
忌憚します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
忌憚した |
連用形 + た
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言い切り |
忌憚する |
終止形のみ
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名詞化 |
忌憚すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
忌憚すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
忌憚しろ 忌憚せよ |
命令形のみ
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