日本語編集

この単語の漢字
ほん
第一学年
とう
第二学年
音読み

発音編集

名詞編集

(ほんとう)(俗にほんと

  1. 間違い偽りではないこと。正確なこと。事実
    • 例えば、日本人は勘がよいが、アメリカ人は非常に鈍いということが普通に言われる。しかしそれが本当かどうか、もし本当だとしたら、平均して、日本人はアメリカ人よりも、何割勘がよいか、というようなことは、全然わからない。(中谷宇吉郎『勘』)
    • もっとも地球が完全な球形であるというのは本当は間違いで、第一に地球の表面にはヒマラヤの山もあれば、日本海溝もあるので、詳しく言えば、凹凸のあることは勿論である。(中谷宇吉郎『地球の円い話』)
    • ほんとうのことは、あの世で言え、という言葉がある。(太宰治『思案の敗北』)
  2. まぎれもないようす。言葉どおりのさま。
    • 年弱の七つですから、まだ本当の子供ですよ。(岡本綺堂『影』)
  3. 本来あるべきようす。
    • 本当は、先ず、この事の方を先にお願いすべきだったのだ、己が人間だったなら。飢え凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業の方を気にかけているような男だから、こんな獣に身を堕すのだ。(中島敦『山月記』)
    • 本当の料理人ならば、仮に自分で飯を炊かなくとも、飯がうまく炊けたかどうかということについて、相当気になるはずである。(北大路魯山人『お米の話』)
    • 豊島さんも川端さんも、定石型の紳士ではない腕力型の独断家なのでお二人の文学も実際はそういう風に読むのが本当だと思うのである。(坂口安吾『文人囲碁会』)
    • 中年で習つたものは一生けんめい念を入れて今までやり続けてゐても、まだ本当に身についてはゐないやうです……。(片山廣子『身についたもの』)
  4. (「これが本当の」などの形で)ある言葉に偶然合致する事象を指して、冗談や洒落を言うときの表現。
    • あら、おかしな子だねえ。さっきから何だか邪魔だと思ったら、あたしの帯にしっかりと獅噛み付いて、これが本当の腰巾着というんだね。(岡本綺堂『影』)
  5. (多く「本当に」の形で副詞的に)言葉や態度だけのことでなく実際に行うようす。現実に存在する様子。
    • あーあ。本当になぐっちゃった。
    • 本当にあった怖い話
  6. (多く「本当に」の形で副詞的に)はなはだしいようす。とても
    • 本当にきれいだねえ。
  7. (多く「本当に」の形で副詞的に)はっきりとそう考えている様子。心から。強く。
    • 本当にそう思う。
    • 頼むよ本当に。本当に困るんだよね。

副詞編集

(ほんとう)(多くの場合ほんと

  1. (口語) はなはだしいようす。とても
    • ほんとすごいなあ。
  2. (口語) はっきりとそう考えている様子。心から。強く。
    • ほんとそう思う。
    • 頼むよほんと。ほんと困るんだよね。

感動詞編集

  1. 事実であることを強調する。
    • 秋なのに桜が咲いたんですよ。いやほんとほんと。
  2. あいづちを打つ。
    • 「明日は出張なんだ」「へえ、ほんとう」
  3. (疑問や反語の形で)疑念や驚きなどを表す
    • 「原発が爆発したよ」「えっ、本当?」
  4. 同意や同調を表す。
    • 「最近の総理ってひどいね」「ほんとほんと。いつもはぐらかしてばっかりで質問にまともに答えないし」
  5. 他者の主張内容を確認したことを表す。
    • 「雪が降ってきた」「あ。ほんとだ」

類義語編集

関連語編集

翻訳編集

形容動詞編集


中国語編集

助動詞編集

( (繁): 本當 běndāng)

  1. 当然すべきである