日本語 編集

成句 編集

さるからちる(ゆれ:「落ちる」に替え「ちる」)

  1. 木登り上手でも、時にはからちることがある。どんな名人でも、失敗することがあることのたとえ。また、得意はなけ、油断すると失敗するものであるとのいましめ。
    • おい、幸田君、猿も木から落ちるさ。芝居は大きかったが幕切れはまずかったな。君もまさか詐欺で喰い込もうとは思わなかったろう。今度は恐喝よりはちっとばかり手強いぜ。なア、幸田君。なぜわれわれが解散させずに見ていたか知ってるかね。要するに君のペテンに乗らないためサ。君の詐欺の実証を握るためサ。あの噴水を調べて見れァどんなカラクリを仕込んだかすぐ判る。今度こそ否応なしだ。(久生十蘭 『魔都』)

類義句 編集

翻訳 編集

弘法にも筆の誤り — 「弘法にも筆の誤り#翻訳」を参照のこと

参照 編集

  • 江戸いろはがるた:三遍回つて煙草にしよ
  • 幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
    • 能く勤めて而して後休む可しと云ふは東のなり。既に慣るゝも猶且つ過つ有らんと云ふは西のなり。共に嘉言にして佳趣あり。