アイヌ語

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カナ表記 アアㇴ/アアン

発音

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  • IPA(?): /a.an/, [ʔa.ʔan]

語源

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aした + anある

異表記・別形

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助動詞

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aan (複数形 rokoka)

  1. (驚きや感嘆を伴って) ~だったのであったなあ。~したのだったなあ。

用法

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同様に過去のテンスを表す助動詞のaが、完結相を表すのと比べて、aan完了相を表している。また、aは直接証拠性であるのに対し、aanは間接証拠性を表している。拡張された意味として、aは確信や過去場面の思い出しを表すのに対し、aanは過去場面の推測や詠嘆を表している。[6][7]

参考文献

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  1. 貝澤とぅるしの (1969), “2-9 ウエペケㇾ「オンネ ニス」(古い臼)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  2. 貝澤とぅるしの (1969), “3-2 ウエペケㇾ 「テックㇷ゚ ウㇱ ヘカチ」(翼の生えた少年)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ 「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  4. 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ 「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  5. 平賀さだも (1969), “10-3 ウエペケㇾ「ウラユシウンクㇽ」(ウラユシの人)”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  6. 吉川佳見 (2018). “アイヌ語の助動詞aanと証拠性”. 千葉大学大学院人文公共学府研究プロジェクト報告書 325: 3–18. https://hdl.handle.net/10424/000000325. 
  7. 吉川佳見 (2021). “アイヌ語における存在型アスペクト形式”. 千葉大学. https://hdl.handle.net/10424/000000325.