アイヌ語

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カナ表記 シㇰ

発音

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  • IPA(?): /a.sík.ne/, [ʔa.sík̚.ne]

語源

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aske アㇱケ 手[1]

数詞

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asíkne (連体形, 短縮形 asik, 名詞形 asiknep, 人数形 asiknen)

  1. 五つ(の)。(の)。
  2. 五つみ(の)。
  3. おおくの。沢山たくさんの。

関連語

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アイヌ語の数詞(連体形)
1 sine シネ
2 tu ト゚
3 re
4 ine イネ
5 asikne アシㇰネ
6 iwan イワㇴ
7 arwan アㇻワㇴ
8 tupesan ト゚ペサㇴ
9 sinepesan シネペサㇴ
10 wan ワㇴ
11 sine ~ ikasma wan シネ ~ イカㇱマ ワㇴ
20 hotne ホッネ
30 wan e-tu hotne ワㇴ エト゚ ホッネ
40 tu hotne ト゚ ホッネ
50 wan e-re hotne ワㇴ エレ ホッネ
60 re hotne レ ホッネ
70 wan e-ine hotne ワㇴ エイネ ホッネ
80 ine hotne イネ ホッネ
90 wan e-asikne hotne ワㇴ エアシㇰネ ホッネ
100 asikne hotne アシㇰネ ホッネ
  • 11~19, 21~29, ……は、ドイツ語の ein und zwanzig などとよく似た言い方をする。
    • ただし数詞のうちの連体詞なので ~ の部分にも修飾される名詞が入る。
    • 11の使用例  11匹の犬 sine seta ikasma wan seta
  • 40, 60, 80, 100 は、フランス語の vingt を用いた20の倍数法とよく似た言い方をする。
  • 30, 50, 70, 90 は、それぞれに10を足すと40, 60, 80, 100 になるという言い方。
    • 例 wan(10) + e-(~で) + tu(2つの) + hotne(20)
  • 連体形は、原形(金田一京助)、数連体詞(知里真志保)とも

参考文献

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  1. 金田一京助; 知里真志保 (1936). アイヌ語法概説. 東京: 岩波書店.