あがり
日本語編集
名詞編集
あがり【上(が)り】
- 位置や価格などが高くなること。
- 【上(が)り、揚(が)り】売り上げ、収穫高、収入。特に客商売では「揚がり」を用いる。
- 家賃の上がりで、暮らしている。
- 扇朝のために上野の鈴本で演芸会を開いた。さうして上りを扇朝に養老金としておくった。(久保田万太郎、『末枯』、1917年)
- 物事の終わり、もしくは、ひと区切り。一段落すること。
- 今日の仕事はこれで上がりとしましょう。
- 双六で終着すること。転じて、ゲームで最終的な目標に達すること。主に賭け事で勝った場合に使う。
- (トランプ, 麻雀) トランプゲームや麻雀で手役を揃えて勝負をつけること。勝利。
- (寿司屋の符丁)、食事を終えたときに出される茶。
- でき上がること。できぐあい、できばえ。
- 今日は、色の上がりが良い。
- (季語)カイコの上蔟(じようぞく)。夏の季語。
- 競馬・競輪のレースの終盤。馬の調教の仕上がり具合。
- 【揚(が)り】 (油揚げ、てんぷらなど)食品を油で揚げた場合の出来具合。
- 【上(が)り、揚(が)り】もとそういう身分や職業であったこと。
語源編集
(語義5)「上がり花」の略(上がり花の詳細は不明)、もしくは語義3から[1]。
関連語編集
語義1
語義2
語義3
接尾辞編集
- (名詞に後置して)もとそういう身分や職業であったことを表す。
- 役人上がり
- (名詞または動詞の連用形に後置して)続いていた状態が終わって間がない意を表す。まだ、名残がある状態。
- 雨上がり、病み上がり
関連語編集
語義1
動詞編集
- あがるの連用形。
沖縄語編集
名詞編集
あがり 【東】
関連語編集
出典編集
- ↑ 小松寿雄・鈴木英夫編著 『新明解語源辞典』 三省堂、2011年