いむ【忌む】
- 縁起の悪いものやタブーとして避ける。
- 夏になると毎日、庭の草を抜き捨てるのに忙しかったそうです。それは屋敷の中に朝顔の生えるのを恐れるからで、これほどに朝顔を忌む理由というのは、なんでも祖先のある人が妾(てかけ)を切った時に、妾の着ていた着物の模様に朝顔がついていたそうで、その後、この屋敷の中で朝顔を見ると、火事に遭うとか、病人がでるとか、お役御免になるとかで、きっと不祥のことが続いたということです。(岡本綺堂 江戸の化け物)
- 倫理や道理や健康などのために、してはならないと考える。あってはならないとして避ける。
- 最も忌むべきことは、正しい言葉を使はうとして、紋切型に陥ることである。月並な挨拶や、個性のない表現に囚はれることである。(岸田國士 言葉の魅力)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
いまない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
いもう |
未然形音便 + う
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丁寧 |
いみます |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
いんだ |
連用形音便 + だ
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言い切り |
いむ |
終止形のみ
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名詞化 |
いむこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
いめば |
仮定形 + ば
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命令 |
いめ |
命令形のみ
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- 英語
いむ