ごきぶり【蜚蠊】
平安時代には「あくたむし(阿久多牟之〈芥虫〉)」「つのむし(都乃牟之〈角虫〉)」と呼ばれ、江戸時代には「あぶらむし(油虫)」の名が現れた。コックローチは昭和時代(→Wikipedia)時代以降。
御器(食事を盛るための椀)を嚙る(かぶる。「かじる」の意)ことから、江戸時代以来、「ごきかぶり(御器嚙)」と呼ばれていたが、岩川友太郎(著)『生物学語彙』(1884年)にこの語が掲載される際に「か」が脱字されてしまい、以後、この形が踏襲されてしまった。より詳しくは「w:ゴキブリ#名称について」と「w:誤植#辞書の誤植」を参照のこと。