そりゃ
日本語
編集代名詞
編集そりゃ
- (俗語) それは。
- なんだそりゃ?
- そりゃいい。
- (俗語) (副詞的に)本当に。実に。
- (俗語) (副詞的に)そこは。なんと言ったって。
- (俗語) (副詞的に)たしかに。勿論。当然。
- 「来よう来ようと思いながら、つい忙がしいものだから―」/「そりゃあ、忙がしいだろう、何と云っても学校にいたうちとは違うからね、この頃でもやはり午後六時までかい」(夏目漱石『琴のそら音』)
- そのうちに熊はくたびれて弱って来た。そりゃそうだろう、ひどく重い体をしているくせに、無茶苦茶に暴れまわったんだからな。(吉田甲子太郎『負けない少年』)
- 『智子のお父さんは、こんなに立派な方だったのだよ―』/母親は古い写真を見せてくれた。/額の広い、目鼻立ちの秀でた若者の姿が、黄いろく色褪めて写っていた。/『ほんとに、随分きれいだったのねえ。―お母さん、幸せだったでしょう?』/『そりゃあ、その当座はね―』(渡辺温『或る母の話』)
- (俗語) (副詞的に譲歩を導いて)たしかに。勿論。
- 第一、日本程借金を拵らえて、貧乏震いをしている国はありゃしない。この借金が君、何時になったら返せると思うか。そりゃ外債位は返せるだろう。けれども、そればかりが借金じゃありゃしない。(夏目漱石『それから』)
類義語
編集感動詞
編集そりゃ
- 思い切りや、勢いをつけるときに発する言葉。それ。ほら。
- 「そりゃ、火事だ、火事だ」というので、出て見ますと、火光は三軒町に当っている。(高村光雲『幕末維新懐古談 浅草の大火のはなし』)
- 民謡などの合いの手。
連語
編集そりゃ