日本語

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代名詞

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そりゃ

  1. (俗語) それ
    • なんだそりゃ?
    • そりゃいい。
  2. (俗語) (副詞的に)本当に。に。
    • 僕の知ったものに、まるで音楽の解らないものがある。学校教師をして、一軒じゃ飯が食えないもんだから、三軒も四軒も懸け持をやっているが、そりゃ気の毒なもんで、下読をするのと、教場へ出て器械的に口を動かしているより外に全く暇がない。(夏目漱石『それから』)
  3. (俗語) (副詞的に)そこは。なんと言ったって。
    • 僕も悪かった。がそりゃあ、皆が云う通りの不肖の兄、そういう僕なんだから、おかしな理屈だが、まあ名前にじて許してくれよ。(豊島与志雄『不肖の兄』)
  4. (俗語) (副詞的に)たしかに。勿論当然
    • 「来よう来ようと思いながら、つい忙がしいものだから―」/「そりゃあ、忙がしいだろう、何と云っても学校にいたうちとは違うからね、この頃でもやはり午後六時までかい」(夏目漱石『琴のそら音』)
    • そのうちに熊はくたびれて弱って来た。そりゃそうだろう、ひどく重い体をしているくせに、無茶苦茶に暴れまわったんだからな。(吉田甲子太郎『負けない少年』)
    • 『智子のお父さんは、こんなに立派な方だったのだよ―』/母親は古い写真を見せてくれた。/額の広い、目鼻立ちの秀でた若者の姿が、黄いろく色褪めて写っていた。/『ほんとに、随分きれいだったのねえ。―お母さん、幸せだったでしょう?』/『そりゃあ、その当座はね―』(渡辺温『或る母の話』)
  5. (俗語) (副詞的に譲歩を導いて)たしかに。勿論。
    • 第一、日本程借金を拵らえて、貧乏震いをしている国はありゃしない。この借金が君、何時になったら返せると思うか。そりゃ外債位は返せるだろう。けれども、そればかりが借金じゃありゃしない。(夏目漱石『それから』)

類義語

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感動詞

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そりゃ

  1. 思い切りや、勢いをつけるときに発する言葉。それ。ほら。
    • そりゃ、火事だ、火事だ」というので、出て見ますと、火光は三軒町に当っている。(高村光雲『幕末維新懐古談 浅草の大火のはなし』)
  2. 民謡などの合いの手。

連語

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そりゃ

  1. (俗語) そりは。動詞「そる」の連用形「そり」+「」の音変化。
  2. (俗語) それば。動詞「そる」の仮定形「それ」+「」の音変化。