やどす【宿す】
- 宿を貸す
- 内にとどめる。
- それから女は妻となるや否や、家畜の魂を宿す為に従順そのものに変るのである。(芥川龍之介『侏儒の言葉』)
- 姿などを心に止める。
- いつでも、ほほゑみを、眼に、こころに、やどしてゐたい。(若山牧水 『樹木とその葉 空想と願望』)
- 子をはらむ。
- それに内侍はいつか帝のおたねをやどしていた。(吉川英治 『私本太平記 風花帖』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | やどさない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | やどそう | 未然形音便 + う |
丁寧 | やどします | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | やどした | 連用形音便 + た |
言い切り | やどす | 終止形のみ |
名詞化 | やどすこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | やどせば | 仮定形 + ば |
命令 | やどせ | 命令形のみ |