厳選 (げんせん)
- 厳しい基準や手続きによって選ぶこと。
- 私は及ばずながらもこの理想を実現しようと心がけ、一般単行本に対するよりも、さらに厳粛なる態度をもって文庫の出版に臨んだ。文庫の編入すべき典籍の厳選はもちろん、編集、校訂、翻訳等、その道の権威者を煩わして最善をつくすことに人知れぬ苦心をしたのである。(岩波茂雄「岩波文庫論」)〔1938年〕[2]
厳選する (げんせんする)
- 厳しい基準や手続きによって選ぶ。
- 小生は、公の機関で、ひとつ、模範的なアパートあるいは集団住宅の設計と建設を思い立ち、志望者を募つて、これを厳選したうえ、徹底的な住生活改革の先駆運動に乗り出してほしいと思つています。(岸田國士「S夫人への手紙」)〔1948年〕[3]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 厳選しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 厳選せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 厳選される | 未然形 + れる |
丁寧 | 厳選します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 厳選した | 連用形 + た |
言い切り | 厳選する | 終止形のみ |
名詞化 | 厳選すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 厳選すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 厳選しろ 厳選せよ | 命令形のみ |