さえずる

日本語

発音

• (東京式) さえず​る [sàézúꜜrù] (中高型 – [3])
• IPA^(?): [sa̠e̞zɨᵝɾɯ̟ᵝ]

動詞

さえずる【囀る】

1. (自動詞) 小さな鳥が鳴く。
   • もう明るい光がさして、木の葉が一枚一枚輝いていた。雀の囀る声が急に耳についてきた。（豊島与志雄「人の国」）〔1924年〕
   • お冬さんは店の前を掃いている。籠の小鳥が騒々しいほどさえずる。（岡本綺堂「慈悲心鳥」）〔1920年〕
2. 人がぺちゃくちゃと小煩く喋る。
   • 女の子達がずっとにさえずっている。
3. 方言の強い人や外国人などが、よく分からない言葉で喋る。
   • あやしき海人（あま）どもなどの、貴（き）き人おはする所とて、集り参りて、聞きも知り給（たま）はぬことどもをさへづりあへるも、いとめづらかなれど、え追ひも払はず。（源氏物語・明石）

活用

活用と結合例

さえず-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
さえず	ら ろ	り っ	る	る	れ	れ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	さえずらない	未然形 + ない
意志・勧誘	さえずろう	未然形音便 + う
丁寧	さえずります	連用形 + ます
過去・完了・状態	さえずった	連用形音便 + た
言い切り	さえずる	終止形のみ
名詞化	さえずること	連体形 + こと
仮定条件	さえずれば	仮定形 + ば
命令	さえずれ	命令形のみ

類義語

• （語義1）鳴く、歌う

関連語

• 名詞形: さえずり