古典日本語「したし」 + 接尾辞「む」
- (東京式) したしむ [shìtáshíꜜmù] (中高型 – [3])
- IPA(?): [ɕita̠ɕimɯ̟ᵝ]
- (京阪式) したしむ
したしむ【親しむ】
- (ある人と)親密な関係を保つ。
- (ある物事に)いつも接して馴染む。
- とにかく秋の顔は春よりも清潔である。人の顔には用意があり冴えている。肥え太っていても脂と汗の臭気を伴わない。それらは内攻している。まず外見だけは高尚にして品格高しとせねばならぬ。したがって燈火親しむという秋の言葉がある。(小出楢重『めでたき風景』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
したしまない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
したしもう |
未然形音便 + う
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丁寧 |
したしみます |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
したしんだ |
連用形音便 + だ
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言い切り |
したしむ |
終止形のみ
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名詞化 |
したしむこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
したしめば |
仮定形 + ば
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命令 |
したしめ |
命令形のみ
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