大概 (たいがい)
- 大要。概略。あらまし。
- 凡そのもの、大部分。
- なぜなら、子供のしわざと思へぬほど首尾一貫し、バレたときの用心がちやんと仕掛けてあり、大概の人は私を信用するのであつた。私は大概の大人よりも狡猾であつたのである。(坂口安吾 『石の思ひ』)
- 一般的。普通。よくあることがら。
- いい加減。ほどほど。
- それなりにひどいさま。かなり悪いさま。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
大概だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
大概だった |
連用形 + た
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否定形 |
大概でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
大概になる |
連用形 + なる
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言い切り |
大概だ |
終止形のみ
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名詞化 |
大概なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
大概ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
大概そうだ |
語幹 + そうだ
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大概 (たいがい)
- 一般的に、ほとんど。
- 郷里で昔聞き慣れた物売りの声も今ではもう大概なくなったらしいが、考えてみるとずいぶんいろいろのものがあった。(寺田寅彦 『物売りの声』)
- 多分、おそらく。
- すっかり。
- そのくらいで、そろそろ。
- 北京官話
- ピンイン: dàgài
- IPA(?): [ta˥˩kai˥˩]
- 國語: ㄉㄚˋ ㄍㄞˋ
- 広東語: daai6koi3
- 閩南語
- POJ: tāi-khài
- IPA(?): [tai˨˩kʰai˨˩]
大 概
- おそらく。
大 概
- 概案。