尚

漢字

尚

• 部首: 小小 + 5 画
• 総画: 8画8

• 異体字 : 尙（旧字体）

• 筆順 :

  

字源

• 象形。建物を象る。「たかどの」を意味する漢語｛堂 /*daang/｝を表す字。のち仮借して「そのうえ」を意味する漢語｛尚 /*daangs/｝に用いる。
  • 『説文解字』では「八」+「向」と分析されているが、金文の形を見ればわかるように、これは誤った分析である。

金文	簡帛文字	小篆	流伝の古文字
西周	戦国時代	《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

関連字

「尚」を音符とする形声文字 （諧声域＝*TANG）

		端母	透母	定母
一等	平声 唐韻	當鐺簹襠璫𨎴檔儅𦡁㼕蟷	鏜闛鼞	糛堂坣棠𤛋螳闛䣘隚䉎橖
	上声 蕩韻	黨讜欓䣣𧅗	曭儻戃矘爣𣎲㿩攩
	去声 宕韻	譡儅瓽當擋闣	儻
	入声 鐸韻	-
		知母	徹母	澄母
二等	平声 庚韻	趟𩘽	瞠橕樘	𣥺
	上声 梗韻		-
	去声 映韻	趟	牚	𥊼
	入声 陌韻
		章母	昌母	常母	書母
三等A	平声 陽韻			常尚裳甞嘗鋿𩼝償𪄹徜	賞
	上声 養韻	掌	敞𢠵氅𪅶廠䟫僘
	去声 漾韻		廠	尚償
	入声 藥韻
		知母	徹母	澄母
三等B	平声 陽韻
	上声 養韻		（腫韻：埫）
	去声 漾韻
	入声 藥韻

意義

1. たかい。
2. たかめる。とうとぶ。

日本語

常用漢字

音	漢音: ショウ 表内[シャウ] 呉音: ジョウ[ジャウ]
訓	訓読み: なお、たか-い、とうと-い、たか-める、とうと-ぶ 名乗り: いさお、さね、しょう、たか、たかし、なお、なか、なり、ひさ (足利義尚)、ひさし、まさ、まし、ます、よし、より

熟語

• （たかい）高尚、尚志
• （とうとぶ）尚武、尚古、尚歯、尚武、好尚
• （いまだ）尚早

中国語

尚 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: shàng (shang4), cháng (chang2)
    • ウェード式: ch'ang², shang⁴
  • 広東語
    • イェール式: seung6

朝鮮語

尚 *

• ハングル: 상
  • 文化観光部2000年式: sang
  • マッキューン＝ライシャワー式: sang

ベトナム語

尚 *

• ローマ字表記
  • チュ・クォック・グー: chuộng

文字情報

尚 U+5C1A, 尚 CJK 統合漢字-5C1A ← 尙 [U+5C19] CJK統合漢字 尛 → [U+5C1B]

文字コード (文字集合規格)

-	Unicode: U+5C1A
日	JIS X 0213/0208: 1面30区16点 [第1水準] (Shift_JIS=0x8FAE, EUC-JP=0xBEB0, ISO-2022-JP=0x3E30) MJ文字図形: MJ010296
中	GB18030: 0xC9D0
台	Big5: 0xA97C CNS 11643: 1面 0x4C7E

• 四角号碼: 9022₇
• 倉頡入力法: 火月口 (FBR)

漢点字	六点漢字
⢁⣊	⠨⠍⠗

字典掲載

諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	7493'
新潮日本語漢字辞典 (2008)	2664
角川大字源 (1992)	2154
講談社新大字典 (1993)	3645
大漢語林 (1992)	2618
漢語大字典 (1986-1989)	1巻, 563ページ, 5文字目