かしら

日本語

名詞

かしら【頭】

1. 動物の首から上の部分
2. 人形の首から上の部分
3. もつ焼きで、豚の頭の肉
4. 髪の毛
5. 能で、扮装に用いる仮髪
6. 物などの一番上
7. 集団などの一番先。先頭。筆頭
   • 長男の一郎を頭に三人の子がいる。
   • 妙国寺で死んだ十一人のためには、土佐藩で宝珠院に十一基の石碑を建てた。箕浦を頭（かしら）に柳瀬までの碑が一列に並んでいる。（森鴎外「堺事件」）
8. 統領
   • 翌朝（よくあさ）になると、お母さんが直に鳶頭（かしら）を呼びにやって、右の話をいたし、一時（いちじ）粂之助の暇（ひま）を取って貰いたいと云う。（三遊亭圓朝「闇夜の梅」）
9. 漢字の上部に位置する構成要素。「宇」の「宀（ウ冠（うかんむり））」、「笹」の「竹（竹冠（たけかんむり））」など。かんむり。
10. (助数詞)
    1. 動物を数えるのに用いる
    2. 仏像を数えるのに用いる
    3. 頭にかぶるものを数えるのに用いる
    4. 大名などを数えるのに用いる

成句

• 頭動かねば尾は動かぬ
• 頭が打つ
• 頭堅し
• 頭は一年物
• 頭振る間
• 頭を集める
• 頭を下ろす
• 頭を縦に振る
• 頭を横に振る

関連語

• 頭芋
• 頭文字

助詞

かしら

副助詞

1. 疑問詞に付いて不定のものを表す。か。
   • だれかしら。なにかしら。どこかしら。

終助詞

1. 問いかけ。
2. 疑念。自問。
3. 願望や依頼。
   • あの人来てくれないかしら。
   • ちょっと見てもらえるかしら。