古典日本語「さかひ」
さかい【境・界】
- 境界。
- 分かれ目。
- 閾, 一線, 一段落, 折り目, 変わり目, 際, 境域, 境界, 境界線, 区画, 区切り, 国境, 国界, 境目, 仕切り, 継ぎ目, 隣境, 隣界, 縫い目, 封域, 節目, 分界, 辺域, 辺境, 辺界, 邦域, ボーダーライン, 臨界, 分かれ目
- 境界線
- 分かれ目
- 境界を作る。境目にする。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
さかいしない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
さかいせず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
さかいされる |
未然形 + れる
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丁寧 |
さかいします |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
さかいした |
連用形 + た
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言い切り |
さかいする |
終止形のみ
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名詞化 |
さかいすること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
さかいすれば |
仮定形 + ば
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命令 |
さかいしろ さかいせよ |
命令形のみ
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さかい
- (接続助詞 関西地方・北陸地方の方言)~から。理由を表す。「さかいに」「さかいで」「さけ」とも。
- そんな亭主を持ち、細君は死ぬまで将棋を呪うて来たが、けれど十年前いよいよ息を引き取るといふ時「あんたは将棋がいのちやさかい、まかり間違うても阿呆な将棋は指しなはんなや。」と言つた。(織田作之助『聴雨』)