なし
日本語編集
名詞:梨編集
なし【梨】
発音編集
東京式アクセント編集
- な↗し↘
- な↗し
京阪式アクセント編集
- な↘し
成句編集
翻訳編集
「ナシ」参照。
名詞:無編集
- ありに対立する概念。存在、可能性などの否定。ないこと。あたかも用言のように連用修飾する文節を受けることがある。
- おれにはふたつもいぼがあるぞ。杉(=弟の杉作)にゃひとつもなしだ。(新美南吉『いぼ』)
- 取り消し。なかったこと。
- 今の話はなしにしよう。
- 「なしに」の形で、ないの連用形中止形に相当する語句を作る。なく。ないままで。
- 内的な進歩なしに、心境の進展なしに、ただ表現の技巧にのみの進歩があり得る。(豊島与志雄『野に声なし』)
- これは理窟でなしに、僕にたださう想へるのだよ。(原民喜『比喩』)
- 「でなし」「でもなし」の形で、接続助詞的に付帯状況や理由などを表す。でなく。でないまま。でないので。
- 家の者はみな遊びに出かけたので、留守居に残された私は部屋に坐つたまま、背を壁にもたせて、何を考へるでもなし、ひとりつくねんとしてゐました。(薄田泣菫『茶立虫』)
- まずい魚介、まずい肉、まずい蔬菜といった材料ではなにができるものでなし、心に楽しむ料理など、もとよりでき得るものではない。(北大路魯山人『欧米料理と日本』)
発音編集
- な↘し
類義語編集
動詞編集
なし
- 「なす」の連用形。
北奄美大島語編集
名詞編集
なし【梨】
- (木, 果実) ナシ。
古典日本語編集
発音編集
二拍形容詞二類
平安時代編集
- (連用形)な↗ぁ↘く
- (連体形)な↗き↘ぃ
南北朝時代編集
- (連用形)な↘く
- (連体形)な↗き↘ぃ
室町時代以降編集
- (連用形)な↘く
- (連体形)な↗き
形容詞編集
なし【無し】
- 無い。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用の種類 |
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なし | な | -く | -く | -し | -き | -けれ | ○ | ク活用 |
-から | -かり | ○ | -かる | ○ | -かれ |
名詞:為し編集
- そうさせること。
名詞:生し編集
接尾辞編集
なし
- 名詞や形容詞の語幹に付いて語意を強め、「まことに〜である」の意を作る。