日本語 編集

名詞:梨 編集

 
梨の栽培

なし

  1. バラ目バラ科ナシ属の樹木の総称。
  2. 1.に属する樹木の一種。ナシを参照。実は秋、花は春の季語。

発音 編集

成句 編集


翻訳 編集

ナシ」参照。

名詞:無 編集

なし///

  1. あり対立する概念存在可能性などの否定。ないこと。あたかも用言のように連用修飾する文節を受けることがある。
    • おれにはふたつもいぼがあるぞ。杉(=弟の杉作)にゃひとつもなしだ。(新美南吉『いぼ』)
  2. しないこと。選択肢に含めないこと。許容しないこと。
    • 引き分けの場合、延長戦はなし。
    • プライベートに関する質問はなしということで。
  3. 取り消し。なかったこと。
    • 今の話はなしにしよう。
  4. 「なしに」の形で、ないの連用形中止形に相当する語句を作る。なく。ないままで。
    • 内的な進歩なしに、心境の進展なしに、ただ表現の技巧にのみの進歩があり得る。(豊島与志雄『野に声なし』)
    • これは理窟でなしに、僕にたださう想へるのだよ。(原民喜『比喩』)
  5. 「でなし」「でもなし」などの形で、終助詞的に強調などを表す。わけではないのだ。
    • だがそんなことは、まあいいや、明日という日がないじゃなし! と空嘯いてみたものの、さてこれから、どうしよう……ということより寧ろ、何処へ行こうということが、ぴたりと気持を遮ってしまった。(豊島与志雄『神棚』)
  6. 「でなし」「でもなし」などの形で、接続助詞的に付帯状況や理由などを表す。でなく。でないまま。でないので。
    • 家の者はみな遊びに出かけたので、留守居に残された私は部屋に坐つたまま、背を壁にもたせて、何を考へるでもなし、ひとりつくねんとしてゐました。(薄田泣菫『茶立虫』)
    • まずい魚介、まずい肉、まずい蔬菜といった材料ではなにができるものでなし、心に楽しむ料理など、もとよりでき得るものではない。(北大路魯山人『欧米料理と日本』)
    • 学問があったって、お金がもうかるわけじゃなし、あの野郎なんざ、二十年から屋台のオデン車をひっぱって歩きやがって、いくらのカセギもないくせに大酒はのみやがる、酔っ払って、のたくり廻りやがる。(坂口安吾『出家物語』)

発音 編集

類義語 編集

動詞 編集

なし

  1. なす」の連用形。

北奄美大島語 編集

名詞 編集

なし

  1. (, 果実) ナシ

古典日本語 編集

形容詞 編集

なしし】

  1. い。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
なし (-く) -く -し -き -けれ ク活用
-から -かり -かる -かれ

発音 編集

二拍形容詞二類(?)

名詞:為し 編集

なしし、し】

  1. そうさせること。

名詞:生し 編集

なしし、し】

  1. むこと。

接尾辞 編集

なし

  1. 名詞や形容詞の語幹に付いて語意を強め、「まことに〜である」の意を作る。

派生語 編集