うむ
日本語
編集動詞:生む・産む
編集動詞:膿む
編集動詞:倦む
編集感動詞
編集うむ
- 相手の語句を肯定、承諾するときに用いる。
- 相手の言い分に明確な同意・不同意を表明をせず、一応は理解したことを表すあいづち。
- 「でも、もすこし広くしてもいいでせう。」/ 「うむ、まあ、さうだが、いまは土が凍つて固くなつてゐるから掘るのが困難だ。そのうちに、」などあいまいな事を言つて、母をだまらせ、ラジオの防空情報に耳を澄ます。 (太宰治『お伽草紙』)
- 何かに気が付いたときなどに発する言葉。
- 黄いろい街灯の下をゴソゴソ匍(は)うように歩いている二人連(ふたりづれ)の人影があった。/ 「――うむ、首領(かしら)この家(いえ)ですぜ。丁度(ちょうど)七つ目の地下窓(ちかそう)にあたりまさあ」/ と、斜(なな)めに深い頬傷(ほおきず)のあるガッチリした男が、首領の袖(そで)をひっぱった。(海野十三『見えざる敵』)
- 力を入れた時に発する言葉。
- だるまさん、だるまさん、/ にらめっこしましょう、/ わらうとぬかす、/ 一二三……うむ。/ うむ……ときばって、息をつめて、両手を膝ひざについて、眼を見張って、おかしな顔つきをしながら、ほかの者を笑わそうとするのです。(豊島与志雄『天狗笑』)
発音
編集唇を閉鎖した鼻音[1]。
- ン↘ン
関連語
編集翻訳
編集古典日本語
編集脚注
編集- ↑ 日本国語大辞典第2版(小学館)