べし
古典日本語編集
助動詞: 古語編集
べし【可し】
- 推量の意味を表す。~しそうだ。~だろう。
- 空よりも落ちぬべき心地す。(竹取物語)
- 嗚呼、相澤謙吉が如き良友は世にまた得がたかるべし。(舞姬)
- 而モ尚交戰ヲ繼續セムカ (...) 人類ノ文明ヲモ破却スヘシ(大東亞戰爭終結ノ詔書)
- 予定の意味を表す。~するつもりだ。~することになっている。
- 舟に乘るべき所へわたる。(土佐日記)
- 当然の意味を表す。~するはずだ。
- 適当の意味を表す。~するのがよい。
- 可能の意味を表す。~することができる。
- (終止形・打消)他に強制する意味を表す。~するほうがよい。
- (終止形)意志の意味を表す。
- 必要・義務の意味を表す。~しなければならない。
活用: 古語編集
- 終止(ラ変動詞には連体)形接続
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
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(べから) | べく | べし | べき | べけれ | ○ |
(べかり) | (べかる) |
日本語編集
語源編集
古語日本語: べし
助動詞: 現代語編集
べし【可し】
- 他に強制する意味を表す。命令。
- 社長は、計画を実行す(る)べしと仰った。
- (打消形で)禁止の意味を表す。
- 芝生に立ち入るべからず。
- 義務。至当性。
- 一刻も早く撤去す(る)べきです。
- もっと勉強しとくべきだった。
- 必然的ななりゆきを表す。
- 然るべき時に行くことになるだろう。
- この事件は起こるべくして起きた。
- ふさわしいこと、値することを表す。妥当性。
- この件を相談すべき人が見つからない。
- 恐るべき人物だ。
- 目的や目標を表す。
- 販売ノルマを達成すべく全力を挙げる。