むす

むず も参照。

日本語

発音

• (東京式) む​す [múꜜsù] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [mɯ̟ᵝsɨᵝ]
• (京阪式) むす

動詞

むす【蒸す】

1. (他動詞, 調理) 湯気で物を熱する。
2. (自動詞) 湿気が高く、熱が篭っているようである。
   • 風通しが悪いので、この部屋は蒸す。
   • 梅雨時は蒸すので不快だ。

活用

活用と結合例

む-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
む	さ そ	し	す	す	せ	せ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	むさない	未然形 + ない
意志・勧誘	むそう	未然形音便 + う
丁寧	むします	連用形 + ます
過去・完了・状態	むした	連用形音便 + た
言い切り	むす	終止形のみ
名詞化	むすこと	連体形 + こと
仮定条件	むせば	仮定形 + ば
命令	むせ	命令形のみ

関連語

• 蒸し
• 蒸し暑い
• 蒸し蒸し
• 蒸らす
• 蒸れる
• 蒸気

---

国頭語

名詞

むす

1. 筵（むしろ）。

---

古典日本語

動詞：生す

むす【生す、産す】

1. （草・苔などが）生（は）える。生じる。
   • 君が代は　千代に八千代に　細れ石の　巌となりて　苔のむすまで（和漢朗詠集）

む-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
む	さ	し	す	す	せ	せ

動詞：噎す・咽す

むす【噎す、咽す】

1. 咽（む）せる。
2. （悲しみで）胸（むね）が詰（つ）まる。むせぶ。

む-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
む	せ	せ	す	する	すれ	せよ

発音

三拍動詞一類^(?)

• 連体形

  (平安時代)むする

  (南北朝時代)むする

  (室町時代)むする

  (江戸時代)むする

諸言語への影響

• 現代日本語: むせる

---

宮古語

語源

琉球祖語 *mosi < 日本祖語 *mosi

名詞

むす【虫】

1. 虫（むし）。