やぶる
日本語
編集動詞
編集- (他動詞)薄いものを部分的にまたは完全に分断する。
- (他動詞)身体の健康を損なう。
- (他動詞)障害を突破する。
- (他動詞)平穏な状況や安定した状況を突然乱す。
- すると、ドーンドーンとつづいて、しずかな空気をやぶる音がしたのでした。(小川未明「どこかで呼ぶような」)〔1949年〕[10]
- 人類は、元来、本能的に平和を好む動物である。故に、もし平和を破るものがあったならば、直ちに人類の仲間より排斥されるのである。(大隈重信「余が平和主義の立脚点」)〔1910年〕[11]
- その懐かしい少年時代の夢を破る時が遂に来った。(岡本綺堂「柳のかげ」)〔1937年〕[12]
- 何者だ、あの人間は。俺達の清興を敗ったのは。(蒲松齢「汪士秀」)〔田中貢太郎訳1926年〕[13]
- 水車の運動はことなき平生には、きわめて円滑にゆくけれど、なにかすこしでも輪の回転にふれるものがあると、いささかの故障が全部の働きをやぶるのである。(伊藤左千夫「箸」)〔1909年〕[14]
- (他動詞)守るべきことに反する。
- (他動詞)スポーツなどの競争し合う記録を上回る。
- (他動詞)打ち負かす。
活用
編集活用と結合例
類義語
編集慣用句
編集註
編集- ↑ 青空文庫(2012年8月20日作成)(底本:「魯山人味道」中公文庫、中央公論社、2008年5月15日改版14刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/54944_48514.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2015年9月1日作成)(底本:「野村胡堂探偵小説全集」作品社、2007年4月15日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/56708_57476.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2016年9月9日作成)(底本:「坂口安吾全集 03」筑摩書房、1999年3月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/45844_60119.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2000年2月4日公開、2005年10月18日修正)(底本:「宮沢賢治全集5」ちくま文庫、筑摩書房、1992年3月10日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2013年7月11日作成、2014年7月26日修正)(底本:「三国志(六)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2008年2月1日第47刷発行。「三国志(七)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2008年12月1日第52刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2014年9月11日作成)(底本:「剣の四君子・日本名婦伝」吉川英治文庫、講談社、1977年4月1日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56070_54420.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2018年7月27日作成)(底本:「おれは二十面相だ/妖星人R」江戸川乱歩推理文庫、講談社、1988年9月8日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/56686_65473.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2008年5月15日作成)(底本:「時代小説を読む 城之巻」大陸書房、1991年1月10日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/47209_31483.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(1998年9月11日公開、2004年3月11日修正)(底本:「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房、1968年8月25日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/163_15142.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2018年12月24日作成)(底本:「定本小川未明童話全集 14」講談社、1983年1月19日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51631_66729.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2017年12月26日作成)(底本:「大隈重信演説談話集」岩波文庫、岩波書店、2016年3月16日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001879/files/58085_63531.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2008年11月29日作成)(底本:「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店、2008年5月23日第4刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/49559_33625.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2007年8月12日作成)(底本:「聊斎志異」明徳出版社、1997年4月30日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001051/files/4933_27892.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2016年9月2日作成)(底本:「野菊の墓」ジュニア版日本文学名作選、偕成社、1984年10月44刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000058/files/56561_59641.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2012年11月8日作成)(底本:「私本太平記(四)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2009年12月1日第26刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52427_49703.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2001年7月21日公開、2006年7月27日修正)(底本:「海野十三全集 第13巻 少年探偵長」三一書房、1992年2月29日第1版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/2638_23933.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2010年7月4日作成、2011年4月14日修正)(底本:「豊島与志雄著作集 第四巻(小説IV」未来社1965年6月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42744_39672.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2007年8月12日作成)(底本:「聊斎志異」明徳出版社、1997年4月30日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001051/files/4939_27888.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2006年1月10日作成)(底本:「坂口安吾全集 08」筑摩書房、1998年9月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43181_21393.html 2019年5月15日参照。
- ↑ 青空文庫(2011年9月25日作成)(底本:「岸田國士全集7」岩波書店、1992年2月7日)https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/46994_45066.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2016年3月17日作成)(底本:「井上円了 妖怪学全集 第5巻」柏書房、2000年5月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001021/files/49374_58731.html 2019年5月16日参照。
- ↑ 青空文庫(2001年8月2日公開、2005年9月29日修正)(底本:「織田作之助 名作選集4」現代社、1956年5月20日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/1325_19602.html 2019年5月16日参照。