兌

漢字

兌

• 部首: 儿儿 + 5 画
• 総画: 7画7

• 異体字 : 㙂, 䫄, 䬇, 兊（俗字）, 兑（簡体字）, 𠫞（同字）, 𭀘（俗字）, 𭀙（俗字）, 𭀜（俗字）

字源

• 会意。「八」+「口」+「人」から構成され、人が口を開けて笑うさまを象る（ここで「八」はおそらく口を開いていることに対する抽象的記号）。「よろこぶ」を意味する漢語｛悦 /*lot/｝を表す字。

甲骨文字	金文	簡帛文字	簡牘文字	小篆	流伝の古文字
殷	西周	戦国時代		《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

関連字

「兌」を音符とする形声文字 （諧声域＝*LOT）

		定母	透母
四等	去声 泰韻	兌𩊭綐鋭㟋 （來母：䬽）	娧蛻駾裞 （過韻：蛻毤）
	入声 末韻	敓脫挩莌痥鮵	侻挩脫莌梲 （沒韻：梲）
		澄母	徹母
二等	去声 皆韻	-	-
	入声 鎋韻	-
		以母	書母
三等A	去声 祭韻	鋭䓲	稅說裞蛻帨涗䬽 （清母：帨）
	入声 薛韻	悦說閱蛻娧𧀲䓲 （章母：梲）	說
		澄母	徹母
三等B	去声 寘韻
	入声 薛韻	-	𤿫 （鎋韻：䫄𤁫）

意義

1. とおる。
2. かえる。変換する。
   • 兌換
3. 壁などにあいた穴。
4. ほっとする。よろこぶ。（=悦）
5. 八卦の一つ。卦の形はであり、初爻・第2爻が陽、第3爻が陰で構成される。
6. 六十四卦の一つ。卦の形はであり、兌下兌上^{（だかだしょう）}で構成される。

日本語

表外漢字

音	漢音: タイ 呉音: ダイ 慣用音: ダ
訓	訓読み: か-える

熟語

• 兌換

中国語

兌 *

• ローマ字表記
  • 標準中国語
    • ピンイン: dùi (dui4)
    • ウェード式: tui⁴
  • 広東語
    • イェール式: deui3

熟語

• 兌換
• 兌現

朝鮮語

兌 *

• ハングル: 태, 예
• 音訓読み: 날카로울 예, 기쁠 태, 지름길 태, 모일 태, 통할 태, 곧을 태, 구멍 태, 바꿀 태, 괘 이름 태
  • 文化観光部2000年式: tae, ye
  • マッキューン＝ライシャワー式: t'ae, ye

文字情報

兌 U+514C, 兌 CJK 統合漢字-514C ← 克 [U+514B] CJK統合漢字 免 → [U+514D]

文字コード (文字集合規格)

-	Unicode: U+514C
日	JIS X 0213/0208: 1面49区28点 [第2水準] (Shift_JIS=0x995B, EUC-JP=0xD1BC, ISO-2022-JP=0x513C) MJ文字図形: MJ007227, MJ007228
中	GB18030: 0x83B6
台	Big5: 0xA749 CNS 11643: 1面 0x492B
韓	KS X 1001: 0x773A

• 四角号碼: 8021₆
• 倉頡入力法: 金口竹山 (CRHU)

字典掲載

康熙字典	124ページ, 21文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	1356
新潮日本語漢字辞典 (2008)	664
角川大字源 (1992)	522
講談社新大字典 (1993)	857
大漢語林 (1992)	674
三星漢韓大辞典 (1988)	264ページ, 1文字目
漢語大字典 (1986-1989)	1巻, 271ページ, 1文字目