字源

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  • 象形。弓を象る[字源 1]。楷書体の「弓」は弦の部分の筆画が省略された形に由来する。「ゆみ」を意味する漢語 /*kwəng/}を表す字。
   

   

 

 
甲骨文字 金文

簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、3028-3029頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、878-879頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、63頁。
    徐超 『古漢字通解500例』 中華書局、2022年、61頁。

関連字

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」を音符とする形声文字 (諧声域=*KWƏNG)
見母 溪母 匣母 影母 曉母
一等 平声 登韻 - -
上声
去声
入声 德韻 - -
見母 溪母 匣母 影母 曉母
二等 平声 耕韻 - -
上声
去声 諍韻 - - - (映韻:𥥈
入声 麥韻 - -
見母 溪母 匣母 影母 曉母
三等 平声 東韻 - -
上声 董韻 - - - - -
去声 送韻 - - -
入声 屋韻

意義

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  1. ゆみ

語源

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  • ビルマ語 အကိုင် (枝)、 ကိုင်း (屈む、曲がる)、ミゾ語 kûung (幹、茎)、ジンポー語 la-kung (枝)、レプチャ語 ᰀᰩᰵ (枝)とともに「(曲がった)枝」を意味する語根に由来する可能性がある[語源 1]。これらをオーストロアジア語(モン・クメール祖語 *koŋ [語源 2]> モン語 ကိုၚ် 、クメール語 កោង 「曲げる、曲がる」と比較)起源とする説もある[語源 3]
  1. Paul Benedict, Sino-Tibetan: a Conspectus, Cambridge University Press, p. 182.
    Weldon South Coblin, A Sinologists Handlist of Sino-Tibetan Lexical Comparisons, Steyler Verlag, 1986, p. 47.
    James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman, University of California Press, 2003, p. 176.
  2. Harry Shorto. A Mon-Khmer Comparative Dictionary. Australian National University, 2006, pp. 178-179.
  3. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 255.

日本語

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発音

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名詞

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  1. ゆみ)強い復元力のある、細い板等に、それより短いを張り、その復元力を利用し、を射るのに用いた武器
  2. ゆみ)語義1と同様の形状で、弦楽器の演奏に用いるもの。

熟語

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中国語

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*

名詞

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  1. ゆみ

熟語

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朝鮮語

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*

名詞

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  1. ゆみ

熟語

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ベトナム語

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*

名詞

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  1. ゆみ

コード等

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点字

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