散散 (さんざん)
- 残すところがないさま。はなはだしいさま。
- ひどいさま。みじめなさま。
- 後にトロイアが優勢となりアカイア軍は散々に敗退する。(土井晩翠『「イーリアス」例言』)
- 人を散々に言う
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | 散散だろう | 未然形 + う |
過去・完了 | 散散だった | 連用形 + た |
否定形 | 散散でない | 連用形 + ない |
自動詞化 | 散散になる | 連用形 + なる |
言い切り | 散散だ | 終止形のみ |
名詞化 | 散散なこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | 散散ならば | 仮定形 + ば |
様態 | 散散そうだ | 語幹 + そうだ |
- 大槻文彦編、1889年~1891年『言海 日本辞書』(全4冊)、紙面416ページ、デジタル281ページ、全国書誌番号:55008098、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 992954/281