箇条 書 き ( かじょうがき )
それぞれの内容 ごと に分け られ、並べ て書き 表わさ れたもの。箇条 を書き並べたもの。または、そのように書き表すこと。
そこで自分はまず説明の順序として、同君の丹精して並べ上げられたところを、簡単に箇条書き にして左に紹介したい。(喜田貞吉「俗法師考」)〔1920年〕[ 1]
署に帰った田名網警部は、人々の訊問から得た事の総てを例のように、紙に箇条書き にしながら、一つ一つ分類し解剖して行った。その表には五十からの項目が書かれてあった。(楠田匡介「雪」)〔1948年〕[ 2]
村長たちはそうした箇条書き を黙読したが、真意が那辺にあるものか解しかねた。(大鹿卓「渡良瀬川」)〔1942年〕[ 3]
箇 条 書 きする ( かじょうがきする )
( 他動詞 ) それぞれの内容 ごと に分け 、並べ て書き 表わす 。
町奉行所の名を以て、政令や禁令の“べからず”を箇条書きし た高札は、江戸の橋々や見附や盛り場の辻などには、必ず立っている。(吉川英治「大岡越前」)〔1948年-1949年〕[ 4]
この Alice's Adventures Under Ground の文体は、当時の一般的な文章とはまったく、また最終的に本になった Alice in Wonderland とも少し異なるものです。特徴を箇条書きする とこうなります。(大久保ゆう「アリスの地底めぐり 訳者あとがき」)〔2015年〕[ 5]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 箇条書きしない 未然形 + ない
否定(古風) 箇条書きせず 未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬 箇条書きされる 未然形 + れる
丁寧 箇条書きします 連用形 + ます
過去・完了・状態 箇条書きした 連用形 + た
言い切り 箇条書きする 終止形のみ
名詞化 箇条書きすること 連体形 + こと
仮定条件 箇条書きすれば 仮定形 + ば
命令 箇条書きしろ 箇条書きせよ 命令形のみ