日本語

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この単語の漢字
けつ > けっ
第四学年
こう
第五学年
音読み

形容動詞

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(けっこう)

  1. 完成しており不足がないものや状態よろしいこと。
    • それほどの見識のある人ならば結構である。四角に仕切った芝居小屋の枡みたような時間割のなかに立て籠って、 土竜のごとく働いている教師より遥かに結構である。(夏目漱石 『作物の批評』)
    • 「お待たせした。どうも今は結構なものをありがとう」/「実は国許へ帰っている妻から今朝送ってきましたのでちょうどいいから先生に差上げたいと思ってもってまいりました。笹がれいと若狭では呼んでおります。お口に合うかどうかわかりませんが」(九鬼周造 『かれいの贈物』)
  2. かまわないこと。支障なく受け入れられること。
    • 頼山陽日本外史を書いた山紫水明楼は、四畳と二畳との二間から成つてゐたものだと云ふが、今私は、書斎寝室を兼ねるのなら、四畳半か三畳で結構だし、書斎だけなら三畳か二畳で結構だと思つてゐる。(河上肇 『小国寡民』)
    • 急ぎません退院迄にも一度お便りしますからそれはお読みになってからで結構ですからお送り願います。(山中貞雄 『陣中日誌(遺稿) 附・戦線便り』)
  3. (足りているので)不要であること。いらないこと。

活用

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発音

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派生語

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副詞

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(けっこう)

  1. 並でなく、かなり
    • 学者はわずかな小知恵をもとにしてひたすら異説をたてることのみを志し、これで結構オリジナリティーを出したような顔をしている。(末弘厳太郎 『小知恵にとらわれた現代の法律学』)

名詞

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(けっこう)

  1. (構造物の)構成、構造
    • 墨国答礼大使一行は……秋葉東照宮宮司出迎へ先導にて東照宮社に入りしが其結構壮麗なるを嘆賞し護摩堂にて休憩(朝日新聞1913年12月30日3ページ「日光の墨特使 結構を嘆賞す」)〔1913年〕
    • もっと南岳の絵もその全体の布置ふち結構けっこうその他筆つきなどもよく働いて居つてもとより軽蔑すべきものではない。(正岡子規『病牀六尺』)〔1926年〕
  2. 計画、(作品の)筋書き
    • 私は品川に於ける綱宗主人公にして一つの物語を書かうと思つて、余程久しい間、其結構を工夫してゐた。(森鴎外『椙原品』)〔1916年〕 [1]
    • 古今作者を列べて著述の量の多いのと、なかんずく大作に富めると、その作の規模結構の大なると、その態度の厳粛なると、その識見の高邁なると、よく馬琴に企て及ぶものは殆んどない。(内田魯庵『八犬伝談余』)〔1928年〕[2]

動詞

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する (けっこうする)

  1. 構造物などを組み立てること。構成

活用

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中国語

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発音

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  • ピンイン: jiégòu
  • 注音符号: ㄐㄧㄝˊ ㄍㄡˋ
  • 広東語: git3gau3
  • 閩南語: kiat-kò·

名詞

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( (簡): 结构 )

  1. 構成
  2. (建物などの)構造

朝鮮語

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名詞

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(ハングル: 결구

  1. てること
  2. すじき。