しも

日本語

名詞:方向

しも【下】

1. (造語成分としても機能) 方向の表現で、ある観測点を通過する一方向の運動を想定するときに、観測点から遠ざかった位置。
   • 風下（かざしも）。川下（かわしも）。
   1. 遠方のもの。
      • 下総（しもうさ）。下野（しもつけ）。
   2. 日本の演劇の舞台において観客席から見て左側。
2. 順序が後のもの。
   • 下（しも）の句
3. 身分の低い者、特に庶民。
   • 派生語: しもじも
4. 排泄行為の婉曲表現。
   • 下の世話、しもがゆるい

類義語

語義1

• すえ

対義語

• かみ

名詞:気象

草に付いた霜

しも【霜】

1. 冷却された物質表面に凝結し付着した空気中の水分や、物質に含まれていた水分の析出したものが、物質温度の低下により氷結したもの。
   1. 冷蔵庫の内側に付着した氷の層。
2. (古用法) 白髪
3. (古用法) 年月。

関連語

• しもばしら
• 八十八夜の別れ霜
• 九十九夜の泣き霜
• 霧氷

翻訳

• 英語: frost ^(en)

助詞

しも

1. (強調の副助詞「し」＋係助詞「も」) 打ち消し表現と呼応して、部分否定表現を作る。

関連語

• かならずしも
• なきにしもあらず

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北奄美大島語

語源

琉球祖語 *simo < 日本祖語 *simə

名詞

しも

1. (気象) 霜。

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古典日本語

名詞：下

しも【下】

1. (方向) 下。下方。
2. (川の) 下流。
3. 下位。劣位。
4. 後世。
5. (和歌の) 下の句。
6. 終（お）わり。末尾。
7. (宮中などの) 女房の部屋（へや）。
8. (京の) 南部。下京。

発音

二拍名詞二類^(?)

• (平安時代)し​も
• (南北朝時代)し​も
• (室町時代)し​も
• (江戸時代)し​も

名詞：霜

しも【霜】

1. (気象) 霜。
2. 白髪（しらが）。

発音

二拍名詞三類^(?)

• (平安時代)しも
• (南北朝時代)し​も
• (室町時代)し​も
• (江戸時代)し​も

語源

日本祖語 *simə

助詞

しも（副助詞）

1. 意味を強調する。まさに。よりによって。〜に限（かぎ）って。
2. 打消の語を伴って部分否定を表す。必（かなら）ずしも〜ない。
3. 打消の語を伴って強い否定を表す。決して〜ない。
4. 逆説的な意味を添える。〜にも拘わらず。却（かえ）って。

語源

副助詞「し」 + 係助詞「も」

助動詞

しも

1. (四段活用及びナ行変格活用の動詞の未然形に付いて) 軽い尊敬を表す。〜なさる。

活用

未然形接続

未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
しも	しも	しも	しも	しめ	しめ