日本語

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日本の国旗。

固有名詞

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 にほんにっぽんひのもとやまと

  1. (にっぽん、にほん、ひのもと、やまと)ユーラシア大陸と海で挟まれた極東にある大小さまざまの島々[1][2]。およびその[3]。「ひのもと」「やまと」は詩的な表現以外では用いない。
  2. (にっぽん、にほん)語義1のうち、現在の日本国狭義日本列島地域のこと。
  3. (にっぽん、にほん、やまと)大日本帝国より以前の日本の国号

発音

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にっぽん
ニ↗ッポ↘ン
IPA: /nʲipːóɴ/
X-SAMPA/n'ip:o_HN/
音声:
にほん
ニ↗ホ↘ン
IPA: /nʲihóɴ/
X-SAMPA/n'iho_HN/
音声:
雅語ひのもと
ヒ↗ノ↘モト、ヒノモト
IPA: /çinómoto, çinomoto/
X-SAMPA/Cino_Hmoto, Cinomoto/
音声:
雅語やまと
ヤ↘マト
IPA: /ja̠ma̠to̞/
X-SAMPA/ja_-ma_-to_o/
音声:
  • 日常的にはほとんどの場合「にほん」と発音する[4][5][6]
  • 常用漢字表では「」に「ニ」という読みは掲載されておらず、「日本(にほん)」は表外の読みとなる。常用漢字表は原則固有名詞を対象としていないが、日本の自治体である都道府県の名称については、すべての字種と読みを掲載している。なお、「日本(にっぽん)」であれば「日記」などと同様に「日(ニチ)」の促音化で対応可能である。
  • 呉音読みの「にっぽん」から促音を略した「にほん」とも発音されるようになった。万葉仮名を参考にすると平安時代には「にふぉん」と発音されたこともあると推測されている。
  • 日葡辞書によると16 - 17世紀頃の日本語においては「ニフォン」「ニッポン」そして「ジッポン」の3通りの発音があった。

語源

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  • 日が昇るところの意味から。7世紀後半から8世紀初頭までの間に、国に代えて使用され始めたとされる。

関連語

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類義語
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熟語
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他の関連語
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  • 日本国」の関連語を参照のこと。

翻訳

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中国語

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発音・発音表記

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普通話
漢語拼音: Rìběn
注音符号: ㄖˋㄅㄣˇ
広東語
Yat6bun2
閩南語
Ji̍t-pún

固有名詞

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  1. 日本。

関連語

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  • (ネットスラング) 霓虹(níhóng)

朝鮮語

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固有名詞: 朝鮮語

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  1. 日本

ベトナム語

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固有名詞

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  1. 日本。

脚注

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  1. 読みは古い順。「やまと」の当て字を「」から「日本」に変更したのが始まりとされている。
  2. 狭義では、は樺太〈からふと〉台湾近接する列島の、文化分野的な呼称。科学分野でもそれとして用いる。日本列島地域を指すこの意味での「日本」は、日本国とは関係なく地質時代から存在する。
  3. 初期の倭人ヤマト王権人々後世日本人の、(時代によって変移する)領土呼称日の本/日ノ本ひのもとともいう。国としては、日の本の国/日ノ本の国ひのもとのくに日本国(にほんこく、にっぽんこく)とも称すにも多数雅称がある。
  4. [「ニホンVSニッポン 「日本」の読み方、どっちが優勢?」(日本経済新聞電子版、2012/1/4)
  5. 「にほん」と「にっぽん」の何れの読みが正しいかを規定する法令はない。ローマ字表記をする場合は、Nihon では正しく「にほん」と発音されないおそれがあるため、Nippon と表記する例が多い(郵便切手日本銀行券 等)。NHKも一部例外を除き「にっぽん」と発音している。
  6. 明治期には総ルビの新聞が発行された。夏目漱石の『それから』を朝日新聞が連載するに当たり、著者が振らなかったところにも新聞社がルビを補ったが、東京朝日新聞では「にほん」、大阪朝日新聞では「につほん」とすることが多かった。(今野真二『振仮名の歴史』)