国難

日本語

名詞

国 難（こくなん）

1. 国家の災難。
   • 名編壯士籍 不得中顧私 捐軀赴國難 視死忽如歸（曹植「白馬篇」（『文選』巻27所収））

     名をば壮士の籍に編せらる 中（うち）に私を顧みるを得ず 躯（み）を捐（す）てて国難に赴く 死を視ること忽（たちま）ち帰するが如し

     我が名を勇士の名簿に連ねているからには、心の内に私心を差し挟むことなどできない。この身を捨てて国難に赴く私にとって、死を見ることは、我が家に帰るような心地のすることである。

   • 近代は国難内外に起りて、志士東西に奔走すといへども、国本培養に心を注ぐの士、極めて乏しきは慨すべく歎ずべし。（中里介山『大菩薩峠』）

発音^(?)

こ↗くなん、こ↗く↘なん

関連語

• 類義語: 国患

翻訳

• 英語: national calamity; national disaster
• 中国語:  (繁): 國難/ (簡): 国难
• 朝鮮語: 국난