トーク:かく
最新のコメント:10 年前 | トピック:「神輿をかく」について | 投稿者:ShikiH
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以上。--Bellcricket 2007年5月30日 (水) 02:21 (UTC)
上記記事を統合により対処しました。--Mtodo 2007年6月6日 (水) 16:41 (UTC)
記載の移動
編集ひらがなのみの見出しは原則として和語の見出しになりますので、「核」から「膈」までは各々その単独の漢字の項に移動します。但し、異動先が未作成の間は当面残しておこうと思います。--Mtodo 2007年7月3日 (火) 13:58 (UTC)
「神輿をかく」について
編集方言は方言でしょうけど、西条祭り以外にも用例はあるようです。
「山笠をかく」はもちろん福岡・博多です。ちなみに[5]を見ると、‘お祭り用語として全国的に「神輿(みこし)舁き」といった具合に使われている’ともありますね。--Ryota7906 (トーク) 2014年6月9日 (月) 20:48 (UTC)
- ShikiHでございます。ご指摘、ありがとうございます。Ryotaさんの精力的な調査とその能力に感心するばかりです。四国あたりでは普通の言い方なんだろうとは思いましたが、もっと広く使われているのですね。御輿舁、は日国にあり、18世紀の例が載っていました。不勉強と軽率な判断を恥じます。本文を適切に編集してくださるとありがたく存じます。--ShikiH (トーク) 2014年6月10日 (火) 01:39 (UTC)
- ShikiHでございます。少々調べたのでお知らせします。神輿ばかりでなく輿の例をも含みます。
- …また天皇の輿や神事の神輿を専門的にかつぐ駕輿丁(かよちょう)もいた。(世界大百科事典、平凡社、神輿の項)
- かよちょう【駕輿丁】 貴人の駕籠(かご)をかく人。(広辞苑第6版、岩波書店)
- こしかき【輿舁き】輿を舁くこと。(広辞苑)
- 神輿…近年は女性も担ぐものがあり…(日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館)
- かよ‐ちょう[:チャウ] 【駕輿丁】 貴人の駕籠(かご)や輿(こし)をかつぐことを職としている者。こしかき。(日国)
- こし‐かき 【輿舁】輿をかつぐこと。また、その人。輿丁(よてい)。(日国)
- かよ ちょう -ちやう 【駕▼ 輿▼丁】 貴人の駕籠(かご)や輿(こし)を担ぐ人。こしかき。 (大辞林、三省堂)
- こし かき 【輿▼ 舁▼き】輿をかつぐ人。輿丁(よちよう)。(大辞林、三省堂)
- かよ‐ちょう 〔‐チヤウ〕 【×駕×輿丁】身分の高い人の駕籠(かご)や輿(こし)を担ぐ役の者。こしかき。(大辞泉、小学館)
- こし‐かき 【×輿×舁き】輿を担ぐこと。また、その人。輿丁(よてい)。(大辞泉、小学館)
- 広辞苑のみに「輿をかく」があります。広辞苑にある以上正しいと考えるか、あるいはこれだから広辞苑は困ると考えか、両方の評価があるでしょう。私は広辞苑は変わった辞書だと前々から思っています。--ShikiH (トーク) 2014年6月10日 (火) 08:08 (UTC)
- さらにネット検索してみたところ、「神輿をかく」は福井県あわら市[6]、京都・祇園祭[7][8][9]、京都市伏見区[10]、京都府向日市[11]、大阪府堺市[12]、大阪府泉南市[13]、奈良県奈良市[14]、兵庫県神戸市[15][16]、兵庫県明石市[17]、兵庫県淡路島[18][19]、山口県上関町祝島[20]、香川県丸亀市[21]、香川県小豆島[22]、高知県馬路村[23]でも言うようですが、愛媛県が圧倒的に多いですね(多いのでリンクはいちいち挙げません)。愛媛以外では廃れかかっている表現なのかもしれません。
- 「輿をかく」は『徳川実紀 東照宮御実紀附録巻十二』[24]、『日本古典文学大系 82 親鸞集 日蓮集』所収「三帖和讃」の(現代語による)頭注[25]にあるようです。--Ryota7906 (トーク) 2014年6月10日 (火) 13:26 (UTC)
- 青空文庫からも「舁く」の用例を挙げてみます。
- サイレイの練りものには、車をつけて牽くものと、肩に載せて舁くものとの二通りあるが、(折口信夫『盆踊りと祭屋台と』)
- 「師茂記」貞治四年六月十四日の条に、武家の沙汰として祇園御霊会の神輿を穢多に舁かしめたとある穢多は、無論同社の犬神人たる坂の者を云ったものであろう。(喜田貞吉『旃陀羅考』)
- さっき柩を舁き出されたまでは覚えて居たが、その後は道々棺で揺られたのと寺で鐘太鼓ではやされたので全く逆上してしまって、(正岡子規『墓』)
- 息も絶え絶えな「ろおれんぞ」が、とりあへず奉教人衆の手に舁かれて、風上にあつたあの「えけれしや」の門へ横へられた時の事ぢや。(芥川龍之介『奉教人の死』)
- 唐の大尉、李徳裕の邸へ一人の老人がたずねて来た。老人は五、六人に大木を舁かせていて、御主人にお目通りを願うという。(岡本綺堂『中国怪奇小説集』)
- 坑内で死んだ者があると、その死骸は決してその場で僧侶や遺族の手に渡さない。そこに駈け付けた仲間の者の数人が担架やトロッコに舁き載せて、忙わしなく行ったり来たりする炭車の間を縫いながらユックリユックリした足取りで坑口まで運び出して来るのであるが、(夢野久作『斜坑』)
- 昼日なかの大路を、大刀を振りかざし掛声も猛に、どこやらの邸から持ち出したものでございませう、重たげな長櫃を四五人連れで舁いて渡る足軽の姿などは、一々目にとめてゐる暇もなくなります。(神西清『雪の宿り』)
- 哄と笑いて、左右より立懸り、小稲と重子と手と手を組みつつ、下より掬いて、足をからみて、われをば宙に舁いて乗せつ。(泉鏡花『照葉狂言』)
- 漁師の子これを知って諸処逃げ廻りついに一老姉にかくまわる。老姉謀ってその身に芥子と胡麻の油を塗って死骸に似せ(中略)、林中へ舁き往かしむ。(南方熊楠『十二支考』)
- 七分間で最終の停車場に下車し、香港ホテルの門前に出て支那人の舁く長い竹の柄の撓ふ轎椅子に乗つた。(與謝野寛、與謝野晶子『巴里より』)
- ゆるゆる輿を舁かせて来たので、県から役人の迎えに出たのに逢ったとき、もう午を過ぎていた。(森鴎外『寒山拾得』)
- と思っているうち、供奉の駒を曳いた公卿、輿を舁いた雑色風の者などが二十数人、まぼろしか、影絵のように、どろどろと過ぎて、二条大路を北の方へたちまち消えた。(吉川英治『私本太平記』)
- 最後の2つは「輿を舁く」の用例です。そもそも辞書というものは現実の用例を事後的に分類・集成したものであり、権威や規範の拠り所にするべきものではないと私は思っていますが(だからと言ってもちろん辞書は何の役にも立たないと言うつもりは毛頭なく、有用で参考になる項目も非常に多いですが)、他の部分はともかく、この事例に関する限り、広辞苑が特別おかしなことを書いているわけではないように思います。--Ryota7906 (トーク) 2014年6月11日 (水) 12:18 (UTC)
- ShikiHでございます。なるほどわたしは辞書はある程度の権威とは思っておりますが、上記で辞書の記述を示したのは権威を示すことが主目的ではありません。用例を示すことを主眼に置いています。辞書の執筆者の水準は保証されており、また一人で書くわけでなく何人かが目を通すので、辞書の語釈は質の高い用例だと思います。また執筆年代もそう古くはない。日国に50年前に書いた語釈などはありません。一方、広辞苑は歴史の古い辞書なので、その点でいささか他の辞書とは趣が異なると感じています。なお、私の編集する他の項目も基本的には用例から語釈を帰納するように心がけていますので、お時間のある節に見てくださると幸いです。とりあえず、辞書に対する私の考え方についてのみ、お答えしました。--ShikiH (トーク) 2014年6月11日 (水) 15:12 (UTC)
- 辞書の執筆者の水準についてはいろいろとあやしいところもありますが(国語辞典の実際の執筆主体は学者ではなく出版社の社員で、昔は学生アルバイトまで動員して書かせていたらしい)、ここは辞書論を弁じる場ではないと思うのでこのくらいにしときます。
- 「神輿をかく」の例で東日本のものも挙げておきます。川崎市高津区の神明神社では、区民祭での神輿のみたま入れの際、拝殿で「恒例の区民祭に神輿を舁(か)きますので、お遷り下さい」と申し上げるそうです[26]。
- また「神輿舁」(みこしかき)、「神輿舁く」は夏の季語だそうで、検索すると俳句がいくつもヒットします。この表現を方言と断定したのはちょっと性急だったかという気もします。--Ryota7906 (トーク) 2014年6月12日 (木) 20:19 (UTC)
- ShikiHでございます。辞書の執筆者が学者ばかりだとは考えているわけではありません。しかしあんまり辞書について悪く言うと、ウィクショナリも辞書である以上、自分の首をしめてしまいますので、辞書は一応それなりの評価をしたいと思います。また、記事の編集が失敗であったことは、上記 2014年6月10日 (火) 01:39 (UTC)の編集ですでに述べている通りです。Ryota7906さんが訂正してくださると幸いです。訂正は本人がやると、ますます変になると体験的に感じておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。--ShikiH (トーク) 2014年6月13日 (金) 01:40 (UTC)