mwatũ
キクユ語
編集語源
編集Hinde (1904) は英語 barrel や honey box にあたるキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として mwatu(barrel)や mwātu(honey box)を記録している[1]。なお、このうち honey box に対応するカンバ語は mwatu とされている[1]。
- IPA: /moàtǒ/
- Armstrong (1940) では mũtĩ を始めとした mũcinga、mũhaka、njagĩ、mũrũthi などと同じ「moteクラス」という声調クラスに分類されている[2]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス2」で、他に同クラスの2音節語幹語には kĩgunyũ、njagĩ、kiugũ などがある。
- 〔キアンブ方言〕
- カナ表記例: ムワト[4]
名詞
編集- 縦に割った木の幹の中をくり抜いて空洞にしたものを再び合わせて作られる養蜂用の筒で、木のまたに設置されたり、枝に吊り下げられたりするもの[4]。
- 両端に蓋がある、木製かつ筒状の、家庭における保存用の樽[5]。
ことわざ
編集脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 6–7, 32–33. Cambridge: Cambridge University Press.
- ↑ Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。
- ↑ 4.0 4.1 杜, 由木『夜には、夜のけものがあるき 昼には、昼のできごとがゆく』東京図書出版、2015年。 ISBN 978-4-86223-828-3
- ↑ "mwatũ" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 18. Oxford: Clarendon Press.