まつ【待つ、俟つ】
- 目的とする物事が始まることを望みながら時間を費やす。
- 期限を延ばす。
- (多く命令形や指示、懇願の形で)それまでしていた動作を、途中でやめる。
- 待て!ちゃんと人の話を聴け。
- ちょっと待って。少し考えさせて。
- 相手の意向がわかるまで、その成り行きを見ている。
- (「~にまつ」「~をまつ」などの形で)~に期待する。望みをつなぐ。堅い文章では「俟つ」の用字が好まれる傾向がある。
- (「まつことになる」「またなければならない」などの形で)それまでに長い時間がかかる。
- その研究が再び脚光を浴びるには二十世紀まで待たなければならなかった。
- (「論[言、言う]を待たない」などの形で)言うまでもない。当然である。
- 待ち構える。待ち受ける。そのような事態になる。
- あんまりさぼってばかりいると先生のお叱りが待ってるぞ。
- 待ってました。/待ってたぞ。(期待していた人物や行動がようやく見られてうれしい、といったニュアンス)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | またない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | まとう | 未然形音便 + う |
丁寧 | まちます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | まった | 連用形音便 + た |
言い切り | まつ | 終止形のみ |
名詞化 | まつこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | まてば | 仮定形 + ば |
命令 | まて | 命令形のみ |