日本語

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語源

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己のもとに在る物を「これ」と指し示す上古の近称代名詞であった「乙類(此・己・許)」に、名詞の後ろに付くことによって前の名詞が後の名詞に係ることを示す格助詞である「乙類(之・乗)」が付いて出来た。

連体詞

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このの】

  1. 名詞に前から係ることによってその、)「これ」と指せるほど(聞き手よりも)おのれの側に近いものとして話し手捉えている物事を指し示す近称指示連体詞。係る相手となる言葉が物を表す名詞である場合にはすなわち、大旨 話し手から手が届くほど身近にその物が在る場合に使うことが多い(用例1)。目の前には無い物や事を表す名詞に係る場合にはすなわち、話し手の側が聞き手の側よりもその物事についてよく知っている場合や、その物事が話し手の心の中において身近である場合などに用いられる(用例2)。
    • 用例1:この本は一体 誰の ものですか?
    • 用例2:君には分からないかもしれないが、この味が もう たまらないんだよ。
  2. 名詞に前から係ることによって、その名詞が、話し手が既に述べた事柄を指し示すものであることを表す指示連体詞。
    • バレちゃったね。わたしが魔法少女だってことが。このことはクラスのみんなには内緒だよ。
  3. (後に述べる事柄を指して)次に述べる。
    • このことは ハッキリと言っておく。剣によって立つ者は剣によって滅びるのである。
    • 先生は このように おっしゃった。「自らが されて嫌な事は ほかの人にも ゆめゆめ しては いけません」。
  4. (期間を修飾して)今に至る。今から始まる。ここ。
    • この1年間で業界は大きく変化した。
    • この10年で増えそうな仕事、なくなりそうな仕事。

発音

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関連語

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日本語の指示詞
  近称-) 中称-) 遠称-) 不定称-)
指示代名詞 これ [複数: これら] それ [複数: それら] あれ [複数: あれら] どれ
指示代名詞 こいつ
こちらさま
そいつ
そちらさま
あいつ
あちらさま
どいつ
どちらさま
連体詞 この その あの どの
場所 ここ
こっから
そこ
そっから
あそこ
 
どこ
どっから
方向 こちらこっち そちらそっち あちらあっち どちらどっち
態様 こう
こんな
こんくらい
こんだけ
そう
そんな
そんくらい
そんだけ
ああ
あんな
あんくらい
あんだけ
どう
どんな
どんくらい
どんだけ

翻訳

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感動詞

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この

  1. (俗語) 人に嫉妬したり冷やかしたりするときに用いる。
    • 憎いね、このこのぉ。