(学校で教えている筆順)
 
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字源

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  • 形声。「」+音符「 /*KƏM/」。心を動かされることを意味する漢語 /*kˤəmʔ/}を表す字。

意義

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  1. 自らの意思に関わらず、自然認識されること。

語源

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  • 不詳[語源 1]。ビルマ語 ခံ (受け取る、楽しむ)や、ジンポー語 kàm (信じる)と関連する可能性がある。
  • 「神の感応を得る」が原義であるという説がある[語源 2]が、それを支持する証拠は無い。
  1. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 250.
  2. 白川静 『新訂 字統』 平凡社、2004年、132頁。

日本語

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発音

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名詞

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  1. カン物事たり聞いたりして心が動くこと。
  2. カン自ら意思関わらず、自然認識されること又はそのような認識。
    • この点においてこの映画の創作者ルーバン・マムーリアンは一つの道楽をしてひとりで悦に入っているがある。(寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』)

接尾辞

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(かん)

  1. 先行する語をしたときに抱く感情感じ
    • 達成。満足。失望
  2. 先行する語に厳密断定的なものではなくざっくり大まかなものである意を付け加える。
    • 2010年、野田佳彦、第176回国会衆議院[3]
      規模としては、委員御指摘のとおり約五兆円ということで、野党も含めていろいろ御提案をいただいた、その提案と遜色のない規模だと思っています。
    • 2016年、河野正美、第192回国会衆議院[4]
      本日は、本当にお忙しい中、また、厚生労働委員会、なかなかスケジュールが決まらない中で、五人の参考人の方、お越しいただきまして、ありがとうございます。
    • 2022年、金村龍那、第208回国会衆議院[5]
      経産省が昨年いわゆる補正予算を組んだ創薬ベンチャーに対する予算、毎年五百億を十年間、五千億使うと。大体、製薬と創薬って、予算でいうと十対一と言われているんですね。

派生語

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手書きの字形について

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  • 戦後の学校教育では、上記筆順画像の上から1番目と2番目で教えられているが、3番目、4番目の字形で書いてもよい[6]。そうした場合、運筆上構成要素「心」の書く順番が変わることに注意。

熟語

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中国語

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*

熟語

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朝鮮語

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*

名詞

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  1. 感じおもい。
  2. 感度

熟語

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ベトナム語

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*

動詞

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  1. 感じる

コード等

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点字

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脚注

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  1. 『筆順と字形のポイント』(永田光風 光村教育図書 1979)
  2. 『筆順と字形のポイント』(永田光風 光村教育図書 1979)
  3. 「第176回国会 衆議院 予算委員会 第9号 平成22年11月15日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/117605261X00920101115/7 2023年2月19日参照
  4. 「第192回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号 平成28年11月25日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/119204260X00920161125/77 2023年2月19日参照
  5. 「第208回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号 令和4年4月13日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/120804260X01320220413/165 2023年2月19日参照
  6. 『国語問題問答』第5集 p.13(文部省 1957)