ももんが
日本語
編集名詞
編集ももんが【摸摸具和。鼯鼠〈むささびと同じ用字〉。野衾(wp)】
- [分類学(広義)](モモンガ〈片仮名表記限定〉) ネズミ目((wp)齧歯目)リス科ムササビ亜科に分類される、モモンガ属とその近縁種の総称。飛膜で滑翔する植物食性(wp)(wp)小型哺乳類の一種。同亜科に属する大型グループであるムササビ類と似ているが、体長(wp)は約15~20cmと遥かに小さい。
- [分類学(狭義)]( 同 上 ) 1のうち、日本在来種、すなわち、ニホンモモンガのみを指す。
- [一般](表記に規定なし) 語義1もしくは語義2に相当する動物の、分類学に依らない日本語名称。古くは「ももんがあ」「ももんがー」などと言った。
由来
編集- 平安時代(wp)にはムササビと区別されておらず、「モミ」とも呼ばれていた。これが転訛して「モモ」となり、そこに鳴き声の「グヮ」が加わって江戸時代に「モモングヮ(『摸摸具和』)」という語形が生まれ、「モモングヮー」「モモンガー」を経て、最終的に「モモンガ」になったと推測されている。因みに、「モミ」から音変化した「モモ」や「モマ」は今も日本各地に方言として残っているが、モモンガの意味で使用する地域は少なく、多くはムササビや化け物の意味で使用されている(むささび・もま事件参照)。
翻訳
編集- 語義1
- 英語: flying squirrel (en)
- 中国語: (繁): 鼯鼠/ (簡): 鼯鼠
- 朝鮮語: 날다람쥐
- ドイツ語: Flughörnchen 中性, Gleithörnchen 中性