漢字

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字源

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  • 象形。縫い終わって完成した衣服を象り[字源 1]甲骨文字金文ではしばしば「」と形が区別されない[字源 2]。「おわる」を意味する漢語{卒 /*tsut/}を表す字。のち仮借して「兵士」を意味する漢語{倅 /*tsuut/}や「にわかに」を意味する漢語{猝 /*tshuut/}に用いる。
  • 会意。「」+「」。粗末衣服の十人単位の雑兵、それから小物・小さなものの意を備える。「おえる」の意は兵士まとめる(=「」)より派生、「にわかに」の意は仮借[字源 3]。一説には、死者の「衣」を結び止め(十)、死体から魂が抜け出るのを防ぐことを表し、「しぬ、おえる」等の意が生じ、息をひきとると急いで襟元を締めたため「にわかに」の意が生じた[字源 4]。こうした説は資料と一致していない記述が含まれていたり根拠のない憶測に基づいていたりするためコンセンサスを得られていない。
     

     

 

 
甲骨文字 金文 甲骨文字

金文 簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周

戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 裘錫圭 「釈殷墟卜辞中的“卒”和“𧙻”」 『中原文物』1990年3期、10-19頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、666-668頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、359頁。
  2. 李学勤 「多友鼎的“卒”字及其他」 『新出青銅器研究』 李学勤、文物出版社、1990年、134-137頁。
    陳偉武 「銀雀山漢簡考釈(十則)」 『容庚先生百年誕辰紀年文集』 広東人民出版社、1998年、685-686頁。
    禤健聡 『戦国楚系簡帛用字習慣研究』 科学出版社、2017年、453-454頁。
  3. 藤堂
  4. 白川

関連字

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」を音符とする形声文字 (諧声域=*TSUT)
精母 清母 従母 心母
一等 平声 灰韻
上声 賄韻 -
去声 隊韻 𪓌𢃒
(泰韻:𢃒
- 𤭢
入声 沒韻
(沃韻:
𣨛 𪘧𩩠
莊母 初母 崇母 生母
二等 平声 皆韻 - - -
上声 駭韻 - - - -
去声 怪韻 - - - -
入声 鎋韻 - -
精母 清母 従母 心母
三等A 平声 脂韻 - -
上声 旨韻 -
去声 至韻 翠濢臎
入声 術韻 𣨛
莊母 初母 崇母 生母
三等B 平声 脂韻 - - -
上声 旨韻 - - - -
去声 至韻 - -
入声 質韻 (質韻:𪘧 -

意義

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  1. 下級の兵士
  2. にわか
  3. おえる
  4. (身分の高い人が)しぬ

日本語

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発音

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名詞

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  1. ソツ)下級の兵士
  2. (シャンチー) の一つ。

造語成分

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  1. 学校教育課程を終え卒業した意味の語、特に最終学歴を意味する語を造る。

熟語

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中国語

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*

名詞

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  1. (軍事) 兵士
  2. (シャンチー) 駒の一つ。

関連語

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  • (シャンチー)

朝鮮語

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*

ベトナム語

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*


コード等

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