- (東京式) りゅうりゅうしんく [ryùúryúúshíꜜǹkù] (中高型 – [5])
- IPA(?): [ɾʲɨᵝːɾʲɨᵝːɕĩŋkɯ̟ᵝ]
粒 粒 辛 苦(りゅうりゅうしんく)
- 農夫が米を作るには、一粒一粒にも大変な苦労がかけられて、その後にできるということ。転じて、こつこつと綿密に、ある仕事の成就に努力すること[1]。
- こつこつと綿密に、ある仕事の成就に努力する。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
粒粒辛苦しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
粒粒辛苦せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
粒粒辛苦される |
未然形 + れる
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丁寧 |
粒粒辛苦します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
粒粒辛苦した |
連用形 + た
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言い切り |
粒粒辛苦する |
終止形のみ
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名詞化 |
粒粒辛苦すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
粒粒辛苦すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
粒粒辛苦しろ 粒粒辛苦せよ |
命令形のみ
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李紳「憫農(農を憫れむ)」(『古文真宝』前集、『全唐詩』巻483ほか所収)
- 【白文】
- 鋤禾日當午
- 汗滴禾下土
- 誰知盤中飧
- 粒粒皆辛苦
- 【訓読文】
- 禾を鋤きて 日 午に当る
- 汗は滴る 禾下の土
- 誰か知らむ 盤中の飧
- 粒粒皆辛苦なるを
- 【現代語訳】
- 禾(稲)の間に生えた雑草を除こうと耕している間に、太陽が真南に来て昼時になった。
- 稲の根元の土に汗は滴り落ちる。
- 一体誰が知っているだろうか。大皿の中に入った夕飯は、
- その一粒一粒が全て農民の辛く苦しい労働の結晶であることを。