たれ

タレ も参照。

日本語

名詞

たれ【垂･垂れ】

1. 垂れること。垂れているもの。
2. 焼き物などに用いる調味用の汁。
3. 日本料理の一つで、醤油味の「たれ(上記の「垂れ」)」に漬けて干した鯨肉。千葉県の特産品。
4. 垂れ駕籠のむしろ戸。
5. (剣道, 銃剣道, 槍道, 短剣道, なぎなた) 腰部を保護する防具。
6. 垂れ味噌。
7. 能に用いる仮髪の一つ。
8. 帯などの端の結び下がり。
9. 漢字の部位の一つ。广など。
10. 塗装の失敗例の一つで、重力により塗料が滴状になること。
11. 性質や特徴を強調して罵る意。
12. (俗語) 女

関連語

• 語義3:鯨、鮫
• 語義4:駕籠
• 語義5:胴、面
• 語義6:味噌
• 語義11:はなたれ、しみったれ、ばかたれ

派生語

• 語義1:垂れ尼、垂れ纓、垂れ髪、垂れ目

動詞

たれ

1. 「たれる」の未然形。
2. 「たれる」の連用形。

---

古典日本語

代名詞

たれ【誰】

1. （人称代名詞不定称）人物を尋ねる場合に用いる代名詞。

発音

二拍名詞一類^(?)

• (平安時代)たれ
• (南北朝時代)たれ
• (室町時代)たれ
• (江戸時代)たれ

類義語

• どなた (尊敬)

関連語

• どちら (二択の選択肢がある場合)
• なに (人間以外)

日本語の指示詞

	近称（こ-）	中称（そ-）	遠称（あ-）	不定称（ど-）
指示代名詞	これ [複数: これら]	それ [複数: それら]	あれ [複数: あれら]	どれ
指示代名詞	こいつ こちらさま	そいつ そちらさま	あいつ あちらさま	どいつ どちらさま
連体詞	この	その	あの	どの
場所	ここ こっから	そこ そっから	あそこ	どこ どっから
方向	こちら・こっち	そちら・そっち	あちら・あっち	どちら・どっち
態様	こう こんな こんくらい こんだけ	そう そんな そんくらい そんだけ	ああ あんな あんくらい あんだけ	どう どんな どんくらい どんだけ

諸言語への影響

• 現代日本語: だれ

助動詞

たれ

1. 「たり」の已然形。
2. 「たり」の命令形。