hnta
アイヌ語
編集カナ表記 フンタ
名詞
編集hńta
- hemanta「何」 の別形。
- “mak e=iki sir an? hnta e=kar? hnta e=kar? ” sekor hawean=an . “hnta e=kar siri an=an? somo nep ka a=eranak korka siokaopotara=an wa san=an awa mak ne hine ene a=uni un aynu ahup soyenpa siri an? ” sekor hawean=an akusu iporo un siri sinnayno an kor su ukopoypoye rapok nep ka poro no mak katu ka a=erampewtek pe oraun ekuskonna sorekusu ni eyaspe rpa hene hum n eno kane hemanta pus.[1]
- 「お前は何をやっているんだ。何を作っている?何を作っている?」と私は言い「お前は何を作っているんだ。何も気になることはなかったのだが残して来たあとが心配になり山を下りてきたのだ。なぜあのように、私の家を人が出入りしているんだ?」と言うと、妾の顔色が変わり鍋の(中身を)かき混ぜています。そのうちに何だか大きくて(大きくなって何なのか分からないものが(あり)そして突然に、それこそ木を裂き割るような、何かがその鍋から破裂する音がしました。
- tan a=acaha sekor itak=an yakka na pewre kur ne kusu pirka ponmenoko etun hine i=kore ora ne a=aca ka “nep kasiepunkinere p kor hike mak” sekor itak=an yakka “hnta a=karkuhu sama owpekare a=karku oro ta an=an hike hnta ne mat a=kor hawe?” sekor hawean kor ora mat sakno kasi a=oyki na i=ye pa p ne kusu iramante=an kor orano i=etokoyki ne ya ki kor orano aoka anak nep a=e rusuy ka nep a=kor rusuy ka somo ki no nea a=kor ponmenoko posiresikte ka ki wa apunno oka ruwe ne.[2]
- おじさんと言っても、まだ若者なのだから、私に美しい若い女を嫁にもらってくれた(ので)それならその叔父さんも「何か自分に守らせるもの(妻)を持ってはどうですか?」と言っても、「何を、甥のために骨を折って、甥のところで暮らしてきたのに、何を妻など持つという話か」と言ってそして、妻もなく、世話をするぞというものなので、私が狩をすると私のために食事の支度などをしてくれて、そうして、私たちは、何も食べたいとも、何も欲しいとも思わないで、例の若い女は子供をたくさん産んで、なに不自由なく暮らしていました。
発音
編集関連語
編集語形 | 意味 |
---|---|
hunna | 誰 |
hemanta / hnta | 何 |
hempara | いつ |
hunak / hinak | どこ |
makanak | どのように |
hemanta kusu | なんのために、なぜ |
inan | どの |
hempak | いくつ |
間投詞
編集hnta
- heta「さあ」 の別形。
- hine oraun a=poro -yupi anak ape etok ta a ape etok mawtum ne uske ta a otutanu a=pon-yupi a otutanu iyotta utur wano a=an hine oka=an ruwe ne akusu tane sirkunne sironuman kane akusu orano a=poro-yupi ene hawean hi “hnta a=po ro a=akihi yukar yukar hokure yukar” sekor kane hawean.[3]
- それから、大きい兄は、横座に座って、横座のような場所に座って、その次に小さい兄が座って、その次に、一番下座に私が座っているしたところ、今は暗くなって夕方になるとそれから、大きい兄がこのように言って言う事には「さあ、上の方の弟よ、ユカㇻを言いなさい、言いなさい、早く言いなさい」と言いました。
- a=akutari atkep=an kusu ne na" sekor ha ewan kor atkep=an rok=an rok usa usa ki ayne konto a=eka harkika ne harkika ne a=eka rok a=eka rok ruyno ki ayne a=ueroski wa orano a=eka rok a=eka rok hine oraun "hunna sino a=pon -akihi he a=poro -akihi he ta toan wenkut hontom ta kameasi an ruwe ne wa oro un arki=an ruwe ne wa hunna sino sikomewe kusu ran " sekor kane hawean "hnta a=pon-akihi sino a=otuwasi na.[4]
- 弟達よ私達は皮剥ぎをするんですよ。」と、言いながら、私達はオヒョウの皮剥ぎをしてして、いろいろしたあげく、今度、私は縄よりして縄で縄をよってよって、たくさんよって、山積みにして、それからよってよって、そして「誰か本当に、小さい弟か?大きい弟か?そのけわしい崖の真ん中に、化け物がいて、そこに私達は来て、誰が本当に挑発しに下りるのか?」と、言って「さあ、小さい弟よ!本当に私は頼りにしてますよ。
発音
編集参考文献
編集- ↑ 貝澤とぅるしの (1969), “1-2 ウエペケㇾ「ユㇰ シキ セイレカ」(鹿の目玉を炒る)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
- ↑ 鍋澤ねぷき (1969), “16-10 ウエペケㇾ「アアチャハ イレス」(私の叔父に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
- ↑ 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ 「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
- ↑ 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ 「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月